国立市商業組合商協さくらホール(国立市東1)で10月23日、「くにたちコミュニティビジネスシンポジウム」が開催される。
「地域社会に課題が山積する中、街に新しい元気、活力を生み出すきっかけを作り出そうと、『街に元気をつくりだす』ことをテーマにしたシンポジウムを企画した」と同シンポジウム実行委員会の菱沼さん。
第1部は、場所文化プロデューサーで内閣府認定地域活性化伝道師である後藤健市さんが「Uターンでチャレンジ!あなたの元気がまちを動かす」と題した基調講演を行う。後藤さんは、1959(昭和34)年帯広市生まれ。東京のベンチャー企業を経て、1986(昭和61)年に地元・帯広に戻り、社会福祉事業に携わりながら、同時に地域づくりに取り組む。「北の屋台」「スノーフィールドカフェ」「場所文化フォーラム」「とかちの…」などの立ち上げや運営、食をテーマに地域活性化に取り組む会社設立などにかかわる。現在は全国各地を飛び回り、地域づくりの講演、企画・提案、実践を行うほか、「マルシェ・ジャポン・キャラバン」のプロデューサーも務める。
第2部は、一橋大学商学部3年の小川真澄さんが「学生でもできる!一橋大生による年商3千万円のコミュニティービジネス」と題して、空き店舗を活用して地域コミュニティーの再生を目指すNPO法人「くにたち富士見台人間環境キーステーション(KF)」の事例報告を行う。地域情報誌「国立歩記」編集人の田中えり子さんは主婦が養蜂を始めハチミツを販売している例を紹介する。「学生が行う空き店舗活用ビジネスや養蜂の例などを通じて、誰でも、ちょっとの勇気で街の元気を作ることが可能であることを伝えられれば」(菱沼さん)。
その後、後藤さん、小川さん、田中さんと多摩CBネットワーク世話人の長島剛さんがパネルディスカッションを行い、国立市内で活動しているコミュニティービジネスも紹介する。「コミュニティービジネスについて約30の事例が集まり、コミュニティービジネスの多様性を感じていただくことができると思う。今回のシンポジウムを通じて『わたしにもできる』を感じていただき、多くの市民が新しい一歩を踏み出し、街に元気を届けてほしい」と菱沼さん。
開催時間は13時~17時。定員90人。参加無料。事前申込制。申込方法はサイトで確認できる。