立川の和紙専門店「紙匠 雅(みやび)」(立川市柴崎町2、TEL042-548-1388)が4月から、ウドを使った「うど和紙」の販売を始めた。
ウドは立川の名産品であることから「立川で商売している以上、立川の材料を使って地元・立川をイメージした和紙を企画していた」と店主の吉田さん。うど和紙の製作については「中華料理五十番」(錦町1)店主の高橋さんの協力を得て、都内で活動する紙すき職人の本間さんが作成した。
「五十番さんは名物にもなっている『うどラーメン』を提供している店で、調理の際に出るウドの皮を提供していただいて作成した。私自身も地域に密着したその土地の産物を使ったオリジナルティーあふれる和紙を作りたいと以前から考えていたので、このような機会を頂き、とてもうれしいと思った」と本間さん。
「ウドの皮を木づちでたたいてウドの繊維をほぐし、たくさん含まれる非繊維物質を取り除いて紙に漉(す)き込める繊維だけを取り出す過程が、最も手間がかかる」という。「ただ、そうした苦労を経てできあがったうど和紙は独特の風合いに仕上がった。ウドは知っているが和紙には関心がなかった方、逆に和紙には関心あるけどウド入りの和紙を見たことがないという方にも、ぜひ一度手に取っていただきたい」とも。
同店では和紙のほか、うど名刺、はがき、レターセットなどを展開するほか、中華料理五十番でもはがき5枚セット(750円)を販売する。営業時間は10時~18時。定休日は第1日曜と10日・20日・30日。