立川駅南口で今年初めて開催される「立川名画座通り映画祭」で、短編の自主製作映画作品を募集している。主催は諏訪通り商店街映画祭実行委員会。
昭和30年代、立川には10館もの映画館があり「映画の街」と呼ばれていた。立川名画座は1925(大正14)年に芝居や奇術・講談・落語などを上演する「立川演芸館」として開館。その後映画を上映するようになり、「立川名画座」と名称を変え、主に旧作映画を主体に上映していた。次々と映画館が閉鎖する中で、夏休みなどの子ども向け映画などでも人気を博していたが、1986(昭和61)年4月に区画整理に伴い惜しまれつつ閉館した。
「かつてこの街のシンボル的存在であった名画座を懐かしむ声は少なくない。今も根強いファンが多く、一杯入ると昔話に花が咲くことがある」と、同映画祭事務局の中村さん。「立川は映画や演劇好き、ミュージシャンや、デザイナー等のクリエーターが多く、自主製作映画に関心を持っている人が集まっている土地柄。お祭りの企画を考える中で、自然と映画祭が良いのではという流れになった」という。
募集作品は10分程度の自主製作映画で、テーマやジャンルは問わない。受賞作品は9月23日に開催される「立川南口フェスティバル」の「立川名画座通り映画祭」で上映される。
今月22日には映画「ドーバーばばあ」の監督、立川在住の中島久枝さんによる映画製作勉強会も開催する。中島さんは映画製作の他、現在はテレビ局の番組制作・演出などにも携わっている。場所は柴崎公園横東部会公会堂(立川市柴崎町2)。開催時間は19時~21時。参加無料(全6回予定)。
「今や映画は見る時代から作る時代に変わってきている」と中村さんは応募を呼び掛ける。
応募締め切りは8月31日。
※初掲時、内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。