くにたち郷土文化館(国立市谷保)で9月3日、「使いながら守る水循環」を学ぶワークショップ「里川文化塾」が開かれる。主催はミツカン水の文化センター(中央区、TEL03-3552-7504)。
同センターは、ミツカングループが社会貢献活動の一環として1999年1月に設立。「水」と「人々のくらし」との深い関わりを「水の文化」として捉え、「水の大切さ」を啓発するとともに「水」に対する意識の向上を目指している。
「里川文化塾」は今回が初めての開催。東京都で唯一「疏水百選」に選ばれている府中用水を歩き、「生き物、農業、都市の暮らし」の関係を発見する。府中用水に生息するハグロトンボの調査や子どもたちを対象にした生物観察プログラムを実施している、くにたち郷土文化館学芸員の齊藤友里加さんがワークショップリーダーを務める。プログラムリーダーには同センターの緒方大輔さん、アドバイザーとして同センター客員主幹研究員で多摩大学経営情報学部准教授の中庭光彦も加わる。
当日は齊藤さんが府中用水の歴史や用水と人々とのつながりについてのレクチャーを行った後、ハケの湧き水と多摩川の水が交わる「矢川おんだし」や子どもたちの水遊び場となっている「ママ下湧水」など、実際に府中用水を歩くフィールドワークを行う。その後、府中用水を守るためにできることを参加者全員で考える場を設ける。
緒方さんは「実際に歩くことで府中用水の魅力を感じ、生き物と農業と都市の暮らしの意外な関係を発見してほしい」と話す。
開催時間10時~16時30分。定員40人程度(先着順)。対象は大学生以上。参加無料。雨天決行。申し込みはメール(tokyo-office@mizu.gr.jp)で受け付ける。