一橋大生が運営するNPO法人「くにたち富士見台人間環境キーステーション」(国立市富士見台1)が11月5日から、「まちかどゼミナール2011冬『現代日本政治を読む』」を開く。
同企画は、全6回のゼミナール形式で昨年11月から実施。今回の企画意図について「これまで『国際金融』『イノベーション』をテーマにそれぞれ開講してきたが、その中で必ず現代の日本政治の問題が話題に上がり、一度『政治』をテーマに本格的に議論してみたいという受講生の要望が多く出された。東日本大震災を経てもなお安定しない国政に対して、いったいどうすれば良いのかという世間の関心も高まっていると考え、このテーマを企画した」と話すのは、まちかどゼミナール事務局で一橋大学社会学部2年の目黒さん。
今回は一橋大学大学院社会学研究科教授の中北浩爾さんを講師に招き、「二大政党の現在」「ねじれ国会の処方箋」などをテーマに全6回のゼミナールを開く。毎回、事前に文献を読んだ上で講師から与えられた『問い』について考え議論を行う。それを受けて、最終課題としてリポートを受講者各自が作成し発表する。
「2009年の政権交代は新たな時代の幕開けかに思われたが、震災、原発事故、社会保障、景気対策、財政再建、外交など課題が山積しているにもかかわらず、期待されるような成果が上がっていないのが現状。当ゼミでは、政治評論家的に政局を分析するのではなく、より深く構造的に日本政治を捉えたい」と目黒さん。
「本講座では、一橋大学で行われているゼミナールを再現する。一橋大学のゼミナールは質が高く、そのゼミナールを市民の方に開かれた場として新たに構成したいと考えた」と目黒さん。「学生からリタイア層の方までさまざまな世代の方が集まって議論していただき、知の相互交流の場となることを願っている」とも。
開講日は11月5日・12日・19日、12月3日・17日、来年1月21日。いずれも10時~12時。受講料は、一般=1万5,000円、学生=1万2,000円(全6回分、テキスト代含む)。定員12人(先着順)。申し込み方法はホームページで確認できる。