立川の和紙専門店「紙匠 雅」(立川市柴崎町2、TEL 042-548-1388)は8月26日、参加者と共に和紙を制作するイベント「ロング和紙を作ろう!」を開催する。
1人が杓子に1杯、和紙の原料であるこうぞを木枠に投げ入れる。
同店のある立川・諏訪通りで行われる夏祭りにあわせ、2009年から開催、今年で4回目となる同イベント。昨年は約140人が参加した。「お祭りに来た方に、和紙のことをもっと知ってもらおうと思ったのが開催のきっかけ」と同店店主の吉田さん。
同イベントの講師を務めるのは、紙すき師の田村正さん。田村さんは、日本に加え、アメリカやフランス、エジプトなど海外でも、紙すき体験を指導。これまでの開催会場はおよそ140カ所、直接手ほどきした体験者は延べ1万4000人に上る。「本格的な紙すきを体験してもらいたい」という吉田さんの思いを受うけ、同店でも毎月、紙すき教室を開催する。
今年は、同通りで行われる「たちかわフラフェスタ」にあわせて開催。当日は、店頭に田村さん製作の410センチ X45センチのオリジナル木枠を用意し、参加者1人が杓子(しゃくし)に1杯、和紙の原料であるこうぞを木枠に投げ入れる。すいた和紙は、1週間程度乾かし、全長4メートルにおよぶ「ロング和紙」を完成させる。「店の前を通りがかったのも『縁』。ぜひ気軽に紙すき体験を楽しんでほしい」と吉田さん。
出来上がった「ロング和紙」は、当日の参加者の中から抽選で1人にプレゼントする。応募条件は、ロング和紙に作品を書き、ブログで紹介すること、できれば吉田さんが主催する山で書道をする「山頂書道」に参加して、公開で書くことの2つ。抽選は、当日紙すき教室終了後に行う予定。「みんなの思いがこもった『ロング和紙』。作品を楽しんで書いていただける方にぜひ応募いただきたい」と吉田さん。「ロング和紙に何が書かれるのかとても楽しみ。出来上がった作品はぜひ飾っていただけたら」とも。
開催時間は11時~15時。参加無料。当日来店時に申し込みを受け付ける。詳細は同店ホームページで確認できる。