多摩動物公園(日野市程久保7)で5月30日に誕生したグレビーシマウマの赤ちゃんの名前がラスクに決まった。
グレビーシマウマはエチオピア、ケニア北部の草原地帯に生息する大型のシマウマ。現在、野生での生息数は2000頭前後で絶滅危惧種に指定されている。同園では現在5頭が飼育されている。
ラスクは母親のライチ、父親のアンディの間に誕生した雄。同園での誕生は2年ぶりになる。「生後10日ごろから乳のほかに青草を食べるようになり、現在は青草と乾草のほか、時々おっぱいを飲んでいる。運動場内をよく走りまわっているようだ」と同園教育普及係の近藤さん。現在は群れから離れ、母親と一緒に獣舎横の小放飼場にいる。「天候や体調に問題がなければ、14時半まで外に出ている。特に9時半ごろは、外へ出たばかりなので動きが活発。昼になると、うとうとと昼寝をすることが多いようだ」
「雄の子どもは施設の状況や繁殖計画の点から、大人になる前にほかの動物園に行ってしまうことになる。担当者としては『またいなくなってしまう…』と思いちょっと残念だが、しばらくはかわいい姿をお見せできると思う」と同園北園飼育展示係の高原さん。同園と上野動物園では「しまうまチョコラスク」を以前より販売している。「母親の頭文字を取って名付けたが、その後お菓子が販売されていることを確認した」という。
同園ではほかにも5月4日にシロオリックス、6月15日にアミメキリンの赤ちゃんが誕生している。