立川第七中学校が文部科学大臣賞受賞-8年間の募金活動で

募金活動の様子

募金活動の様子

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 「第16回 まちかどのフィランソロピスト賞」の贈呈式が12月11日に行われ、立川市立立川第七中学校(立川市西砂町6)が青少年部門「第4回青少年フィランソロピスト賞」の文部科学大臣賞を受賞した。

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 同賞は、公益社団法人日本フィランソロピー協会(千代田区)が、寄付文化醸成を図ることを目的として1998 年に創設。社会のために私財を提供した個人またはグループ、学校を毎年顕彰している。

 同中学校の受賞は、2005 年から行っている日本ユニセフ協会への寄付のための募金活動によるもの。同活動は、学校が荒れていた当時、ボランティア活動が鎮静化のきっかけになるのではという生徒会担当教師の提案でスタート。その後は生徒会が中心となり毎年の募金活動の企画・運営を行う。募金による寄付の総額は、今年3月末までで累計1,000 万円に達した。

 募金活動は、「より多くの人に貧しい国の人たちの現状を知ってもらえるよう」地元の立川駅をはじめ、東京や上野などターミナル駅の駅前での街頭募金を基本とし、年末や春休みなどの週末に年5回程度実施。部活単位で、年間全校500人中150人程度の生徒が参加する。募金箱の作成、チラシ・ポスターの企画・制作や貼り付けなども生徒たちで行うほか、年間100 万円の目標金額を定め、達成できなければ追加で募金活動も行っている。

 「このような賞を受賞することができ、本当にうれしく思っている。これは私たちだけの成果ではなく、今まで募金活動に取り組んできた先輩方がいたからこそ。募金に参加した生徒からは『人のために役立つことができた』『心が成長した』といった声も聞かれる。この活動を七中の伝統として引き継ぎ、今後も続けていきたい」と同中学校生徒会長の川野さん。「今後は新たな目標である2,000万円に向けてより意欲的に活動していきたい」とも。

 今月26日にも13時から17時まで、立川駅前での募金活動を予定する。

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