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国分寺駅北側の開発プロジェクト始動-30年超続いた店舗、次々閉店へ

完成イメージ

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 現在、JR国分寺駅北口の再開発工事が進んでいる。2013年8月に第1期として着手した解体、除去工事が10月に完了。同時に、第2期解体、除去工事を開始し、2014年2月下旬完了を目標に工事を進めている。2017年度に再開発ビル完成、2018年度に事業完了の予定。

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 同エリアは、人口や駅利用者の増加に対して道路や駅前広場の整備が遅れ、交通、防災などさまざまな課題が未解決となっていたため、1990年、再開発事業の都市計画決定を行ったものの、社会経済状況の変化により未着手のまま17年以上が経過していた。そこで市は、同駅周辺地区まちづくり構想の検討と連携して事業計画の見直しに着手し、駅前広場の位置の変更など、再開発事業の施設計画を大きく変えることとし、2008年に都市計画の決定、変更を行った。

 同構想の基本的な考え方は、まちの将来像を「同事業を中心としたまちづくり」(ステップ1)、「交通、生活、交流の拠点となる国分寺モール整備プロジェクト」(ステップ2)、「高質で豊かな都市生活のステージづくり」(ステップ3)とし、東西2つのビルを整備する。西街区ビルは、地下1階から3階を物販、飲食などの店舗、4階を業務、5階を公益施設、6階以上を住宅とし、現在駅周辺にある公益施設(本多図書館駅前分館や国分寺Lホールなど)の移設を予定。

 交通広場や歩行者デッキ、エレベーター、スロープなどもユニバーサルデザイン、バリアフリーに配慮して整備し、駅南北自由通路と交通広場を結ぶ立体通路を1階から2階に配置する。東街区ビルは、地下1階から3階を物販、飲食などの店舗、4階以上を住宅とする。屋上緑化、壁面緑化、太陽光発電など自然エネルギーの活用、断熱性の向上など、さまざまな環境面の取り組みや耐震性能を備えた計画を行う。

 再開発ビルの建物高(階数)は、西街区=約135メートル(33階)。東街区=約116メートル(31階)。延べ床面積はそれぞれ約5万6300平方メートル、約3万3700平方メートル。住宅戸数は約270戸、約250戸。

 市都市開発部国分寺駅周辺整備課の担当者は「この事業の実現は、国分寺市にとって長年の悲願だった。解体除却工事が始まり、いよいよ事業が目に見える形で進み出し、地域や市民からの期待はさらに高まっていると感じている。事業の完成により北口駅前は新しく大きく生まれ変わる。これをきっかけに周辺にもにぎわいが広がり、一層魅力的な街がつくられ、地域だけでなく市全体の発展につながるよう努めていきたい」と意気込みを見せる。

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