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国分寺の「本が旅する」私設図書室が2周年-自宅スペースを開放

友人の家に遊びにきたような感覚でくつろげる(左端が篠原さん)

友人の家に遊びにきたような感覚でくつろげる(左端が篠原さん)

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 国分寺・日吉町の私設図書室「西国図書室」(国分寺市日吉町1)が2月で2周年を迎える。コンセプトは「本が旅する」図書室。

 運営するのは、篠原靖弘さんと知花里華さん夫婦。本が好きで、それぞれ多くの本を所有していた。本は初めて出会う人をつなぐのにいいツールとなり、「何らかの方法で家をまちに開きたい」と考えていたこともあり、人をつなぐ場になればと私設図書室を始めた。

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 利用登録者は自分の本を持ち寄り、自分が持ち寄った本と同じ数の本を借りることができる。持ってきた本は登録し、持ち主の名前、旅の期間(本を西国図書室に預ける期間。期間終了後は持ち主に返却される)、本との出合い、本のお薦めポイントなどを「本籍証」に記入する。本を読んだ人は、持ち主へのコメントを「旅の記録」に書く。これらを基に本棚に並んだ本を選び、図書カードに記録してもらい借りていく仕組み。「初めての方や、いつも来てくださる方が集まるなど、開けると何かしら起きる」と篠原さん。

 昨年には市内のカフェ「クルミドコーヒー」(泉町3)とパン店「キイニョン」(南町2)に分室が開かれるなど、市内につながりが広がっている。「2年たって地域で活動されている方ともつながり、少しずつまちに広がってきた」と篠原さん。

 分室で聞いて初めて訪れたという日野市内に住む児島さんは「本を読んだ後、感想を分かち合いたい。顔の見える関係に引かれた」と話す。本が好きで家族でよく来るという高橋さん親子。小学生の慧さんは「どの本も面白い」と話し、1度に3冊ほど借りるという。

 現在、旅本の登録数は277冊(2012年からの総数652冊)、旅した回数(同室での貸出件数)は267回、旅した冊数は185冊、会員数67人。来室数は1日あたり5~6人。

 昨年9月には、国分寺市内で「本の旅1周年記念の大交流会」を開いた。参加者は30人。「本を登録した方が初めて顔を合わせる場でもあり、皆さんに楽しんでいただけた」と振り返る。

 2014年度は、市との協働事業として「本がつなぐ人とまち-国分寺ブックタウン事業」も決まっている。「誰かが自分の本を読んでいるかも?と妄想できるまちになれたら。家の片隅から始まった取り組みだが、まちに広がっていけばうれしい」と篠原さんは期待を込める。

 年会費は1口500円、貸出料は1冊100円。開室は日曜の13時~17時。休みの場合もあり、フェイスブックで確認できる。