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破砕帯の湧き水で「ハサイダー」-立川の姉妹都市・大町市がご当地サイダー

高速道路のサービスエリアを除き、大町市外での販売は立川市のみ

高速道路のサービスエリアを除き、大町市外での販売は立川市のみ

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 立川市・大町市観光情報プラザ(立川市柴崎町3)で6月12日、立川市の姉妹都市・長野県大町市のご当地サイダー「ハサイダー」の販売が始まった。

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 大町市の市制60周年と、黒部ダム(富山県)と同市を結ぶ「関電トロリーバス」開通50周年を迎える節目に当たり、「黒部ダムと大町市の歴史的な結び付きをより多くの人に感じてもらいたい」との思いから開発された同サイダー。商品名の「ハサイダー」は、黒部ダム建設時、資材運搬のために大町市から掘り進んだ大町トンネル(現・関電トンネル)掘削の際に工事関係者を悩ませた地層「破砕帯」とサイダーを組み合わせた。

 同市産業観光部商工労政課の永澄悠太さんは、「開発に当たり、原料に破砕帯から湧き出す天然水を使うことにこだわったため、採水や水の運搬の際の事業者間の調整が必要となったほか、味やラベルデザインの決定にも時間を要した。無事発売となった時は、本当に安心した」と振り返る。

 同サイダーに使用した天然水は水温4度の「清冽(せいれつ)な」湧き水で、ミネラル豊富なまろやかな口当たりが特徴。永澄さんは「一般的なサイダーに比べ、甘さ控えめで後味もすっきりしている。年齢を問わずおいしく感じていただける味に仕上がったと思う」と自信を見せる。

 「今ではトロリーバスが走り、観光客を黒部ダムへと運んでいる同トンネルも、掘削工事は破砕帯から流出した大量の水と土砂により困難を極め、突破には7カ月を要した。販売店に設置した破砕帯とハサイダー誕生までの解説を通じて、ぜひ歴史的な背景も知っていただけたら」と永澄さん。「ハサイダーが大町市に関心や親しみを持っていただくきっかけになれば」とも。

 250ミリリットル入りで、価格は200円。営業時間は11時~18時(木曜は16時まで)。日曜・祝日定休。

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