国分寺市の「自転車なおしマン」-俳優業との両立で30年

「自転車なおしマン」の森喜行(もりきゆき)さん

「自転車なおしマン」の森喜行(もりきゆき)さん

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 国分寺市在住の俳優・森喜行(もりきゆき)さんは、出張修理専門の「自転車なおしマン」(TEL 090-2169-6674) としても地元では有名な存在だ。

 テレビや映画で活躍する森さんは俳優歴45年。「役者としてコンスタントに需要に応えられる体制をとっておくのが大事で、役者業との兼ね合いでサラリーマンや店を構える自営業はできなかった」と森さん。当時は珍しかった自転車の出張修理を始めて30年余りになる。時には自身の作詞したテーマソングを流しながら駆け付け、国分寺市内を中心に隣接する地域の自転車修理を1日10~20台行っている。

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 「自転車修理の油が爪に染み込んで、医師役の手術場面での手のアップ撮影の時は油を落とすのに苦労した。力士の髪を結う床山さんの役では、その手のために相撲協会の人にも本職と間違われたこともあった」と森さんは笑う。「家族のムードを作らなければいけない台本の無い場面でも、自転車の話をすると子どもも興味を持ってくれるので良い雰囲気が作れる」とも。

 森さんは市議会議員やPTA会長など、地域活動にも力を入れてきた。「自転車修理のおかげで、市内のことなら路地裏まで誰よりも知っている」と森さん。また、市民劇団を主宰し、定期的な公演や老人ホームの訪問、学童保育での語り聞かせなども行っている。

 「この商売は人との出会いがあり、面白いことが経験できる。修理に行くと『テレビで見たことがある』とお客さんの顔がほころぶ。仕事の両立にとても満足している。これからも遊ぶように仕事をしていきたい」と森さんは話す。