ゲームソフトの開発・販売を手掛ける日本ファルコム(立川市曙町2)は9月2日、フリーペーパー「立川ザナドゥ」を発行した。
日本ファルコムは1981(昭和56)年に立川市で創業し、現在も市内に本社を置く老舗ゲームメーカー。今年9月30日には、PSVita/PSVita TVの新作ソフト「東亰ザナドゥ」の発売を予定する。
同作は、「東亰」郊外にある架空の都市「杜宮市」と「異界」を舞台に繰り広げられる「都市型神話アクションRPG」で、「杜宮市」は、部分的に立川市がモチーフとなっているという。同社広報担当者は、「立川はこの10数年で急速な再開発が進む一方、一歩中心部から離れると、昔のままの街並みが残っている。立川に漂う古いものと新しいものが混在した何が起こっても不思議ではない雰囲気がゲームの舞台にぴったりだと思った」と話す。
同フリーペーパーの発行については、「はじめは、立川をモチーフにしたゲームのPRに『立川ゲーム新聞』的なフリーペーパーを作ったら面白いのでは、という軽い気持ちだった。アイデアを話し合ううちに、ゲーム内に登場する『立川っぽい場所』を紹介するだけでなく、実在する店の情報を紹介する本格的なコラボペーパーの理想像が浮かび上がってきた」と振り返る。
誌面では、立川市の「公認なりそこね」キャラクター「ウドラ」と同社のキャラクター「みっしぃ」との対談をはじめ、グルメや名産品など立川の情報を紹介。裏表紙には「東亰ザナドゥ」のタイトルが入っており、後ろからページを開くと、同ゲームの舞台設定、キャラクター紹介、ショップ特典などから読むこともできる。タブロイド判、32ページ。30万部の発行を予定する。
オリオン書房など立川市内の店舗や、多摩モノレール各駅での設置を予定するほか、全国のゲームショップや9月17日から幕張メッセ(千葉県)で開催される東京ゲームショウでの配布も予定する。
「立川観光協会をはじめ、さまざまな方に協力いただいて、立川とゲームの舞台・杜宮とを融合させたフリーペーパーが実現した。ぜひ多くの方に手に取っていただければ」と同広報担当者。
「地元・立川にこんなゲーム会社があることをまず知っていただけたら。普段ゲームをしない方にも、立川の見覚えある風景が登場するゲームに関心を持っていだけたらうれしい」とも。
フリーペーパーの設置場所は、随時同社のホームページで公表していく予定。