「まちづくり立川」(立川市錦町1)が8月、地域特化型クラウドファンディングサイト「FAAVO東京多摩中央」をオープンした。
「サーチフィールド」(渋谷区)が全国展開する「FAAVO」は、資金支援に対しリターン品を用意する購入型のクラウドファンディングサービス。同サイトの対象エリアは、立川・日野・昭島・国立・国分寺・小平・武蔵村山・東大和・多摩の9エリア。
「立川をファンであふれる街にする」をコンセプトに立川地域の活性化に取り組む「まちづくり立川」事務局の藤原さんは「地域の魅力を最大限にPRする『FAAVO東京多摩中央』のプロジェクトが地域住民や地域のファンからの資金を受けて実現することで、当該エリアでの人的ネットワークが広がるほか、地域内での経済循環を促進し、地域経済の活性化につながる」と話す。
毎月、最終木曜日に定例の説明会を開催し、多くの人に支持してもらえるPR文についても講義するほか、アイデアを持つ参加者を対象に、アイデアをブラッシュアップし実現に近づけるワークショップも開く。8月27日に開いた第1回には、支援者・起案者・運営者などを視野に入れた20代~50代の18人が参加した。 藤原さんは「気軽な雰囲気で質問やセッションを行うことができた。起案を考えられている方からは具体的かつ詳細な質問が多かったのが印象的」と振り返る。
現在、募集中の「三代目が頑張る! 新商品開発で多摩地区の中小工場を事業創生したい!」は、昭島市で金属加工業を営む町工場の3代目が金属加工技術を生かしたボールペンの開発に挑戦する。ほかにもプロジェクト4件が進行中。同社は拡散の方法やリポートの書き方、リターン品やPR文の内容などをアドバイスし、サポートする。
藤原さんは「地域支援型クラウドファンディングは『ふるさと投資』とも呼ばれ、地元に資金を還元していく仕組みとして注目されている。多摩地域はさまざまなプロジェクトが沸きおこる魅力的なエリア。当サイトでは地域を盛り上げ、地域をより魅力的にしていくプロジェクトをどんどん取り上げ発信していく。地元を応援する気持ちでサイトをのぞいてみてほしい。応募者には、地域資源を活用した魅力的なプロジェクトを応募いただければ」と呼び掛ける。