立川に東京の森とつながるシェアオフィス「KODACHI」 奥多摩のヒノキやスギ使う

壁や床に奥多摩産のヒノキやスギを使ったシェアオフィス「KODACHI」

壁や床に奥多摩産のヒノキやスギを使ったシェアオフィス「KODACHI」

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 立川駅南口の「立川サニーハイツ」(立川市錦町1)2階の「立川シェアオフィスKODACHI(コダチ)」で4月11日、報道関係者向け内覧会が開かれた。

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 事業主は同ビルの管理を手掛ける「岩下商事」(錦町1)、企画・運営は多摩エリアで創業支援や地域活性化に取り組む「タウンキッチン」(小金井市梶野町1)、設計・施工は奥多摩を拠点に林業の6次産業化を推進する「東京・森と市庭」(奥多摩町)など。

 多摩産材を内装に使った同シェアオフィス。2014年に開設した「TXT(テクスト)」に続き、同ビル2つ目のシェアオフィスとなる。同シェアオフィス開設に当たって、「岩下商事」と「東京・森と市庭」がクラウドファンディングで資金を調達した。東京の森の木を使いオフィスを木質化することで、東京の森の維持に貢献できることを呼び掛けるとともに、都心と奥多摩の中間地点に位置する立川の立地を生かした新しい働き方として、同シェアオフィスを通じた「豊かで自由なライフスタイル」を提案。賛同を得た30人から150万円を越える支援を得た。

 フロア面積は約20坪。「森のシェアオフィス」をコンセプトに、壁や床に奥多摩産のヒノキやスギを使い、室内には木の香りがふんわりと漂う。「TXT」にはない個室の需要に応え、11室全てをプライベートブースとし、個別ポスト(登記可能)や個別呼び出し式のインターホンを備える。利用者は365日24時間利用可能で、Wi-Fi、複合機(従量課金)、給湯室、会議室(有料)なども用意。同ビル3階の「TXT」のミーティングスペース(無料)も使うことができる。

 今後は、創業や事業の課題解決に役立つ情報・セミナーを提供していくほか、同シェアオフィスや「TXT」の利用者、地元企業、金融機関、商店会などとの交流会も開催予定。利用者向けに、奥多摩の廃校施設優待利用や森林アクティビティーの手配相談などの構想も。

 「今、立川で仕事をしている方はもちろん、起業予定などこれから始めたい方にも利用いただければ」とタウンキッチンの國廣愛佳さん。

 現在入居者を募集しており、入居開始は4月中旬を予定。料金は、ブースタイプA(1人用)=月額2万7,000円(税別)、ブースタイプB(1~2人用)=月額4万3,000円(同)。共益費は月額料金の15パーセント。

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