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立川駅南口のチャレンジショップにクラフトショップ 障がい者の手作り品を販売

店内の様子

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 立川市内での創業を支援するチャレンジショップ「コラボ」(立川市柴崎町3)1階に4月15日、障がい者の手作り品やアート作品などを販売するクラフトショップ「SOU」がオープンした。

宮城県南三陸町の福祉施設で作られた商品も

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 今後創業を予定する人に独立までのノウハウを学んでもらうためのチャレンジインキュベーションショップとして、立川商工会議所が2003年から管理・運営を行う同施設。出店者は、営業を行いながら経営診断・アドバイスなど通じて経験を積み、最長1年間創業に向けて準備を行うことができる。

 今回14期生として同店をオープンしたのは、障がい者への商品作製指導や販売事業、雇用支援などを行うNPO法人「SOU」(富士見町2)。障がいを持つ自身の子どものサポートをきっかけに18年間障がい者と保護者を応援する取り組みを行ってきたという代表の友田由香さんは、バッグメーカーで社員として約10年間デザインやサンプル制作に携わってきた経歴も持つ。

 退職後経験を生かして始めた革製品の制作を行う障がい者作業所での職業指導員としての活動の中で、「自分が社員として頂いていた給与と、障がいを持つ方たちの工賃と呼ばれる作業賃金の差にびっくりした」と話す。「自分で作った商品を価値に見合った価格で販売し収入を得るという形で、平均月約1万円と言われる障がい者の作業賃金の向上、自立や就労のサポートを行えないかと思った」という。

 店舗面積は約49平方メートル。白を基調とした解放感のある店内にゆったりと商品をレイアウトする。コインケースやキーケース、定期入れなどの革製品や、米袋で作ったバッグ、Tシャツ、ポストカードなど、商品の約8割が障がい者が手作業で作った一点物。宮城県・南三陸町から沖縄まで国内約10カ所とイタリアの福祉施設で作られた商品約90種類をそろえる。友田さんが障がい者の作品を扱う販売会などで出合い、すてきだと思った物を集めたという。「色使いやデザインなど作り手の個性を感じていただけたら。商品の良さを知っていただきたい」と友田さん。

 同団体の名称であり、店名でもある「SOU」には、「障がい者の方々と共に創作活動を行い(創)、夢を奏でながら(奏)、思いやりの心を忘れずに(想)、走り続けたい(走)」という思いが込められているという。「当店が障がいのある方たちについて知ってもらうきっかけや理解につながれば」とも。

 営業時間は、11時~18時。今後はワークショップなども開催していく予定。不定休。

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