10日、JR国分寺駅に隣接する変電所の火災で、50万人の足に影響を及ぼしたJR中央線は、今朝から通常運転を再開した。
小金井警察署によると、10日6時25分ごろ国分寺駅の作業員が変電所から上がっている煙を発見し消防署に通報した。その後、警察署に通報があり出動した時に2階の配電盤からの出火を確認。隣のマンション側壁のケーブルテレビの配線まで黒こげになっていた。原因は何らかの理由による漏電と見ている。
朝からストップした中央線は、10日15時ごろには4割が復旧し、20時ごろには8割が復旧。今朝からは平常通りの運行に戻り、昨日混乱していた国分寺駅も通常の落ち着きを取り戻した。
国分寺を経由して通学する美大生は「昨日は三鷹駅で止まってしまったので、西武線とバスを乗り継ぎ大学まで行った。振り替えの切符をもらうのが大変だった。午後の授業にはぎりぎり間に合った」、中野経由で国立に通勤している女性会社員は「夫から中央線が止まっていると連絡をもらい、一度家に帰った。テレビで『遅延』となっていたので再度出勤したが、やはり動いておらず、総武線などを乗り継ぎ何とかたどり着いたが、仕事の約束に遅れてしまった」と話していた。
JR東日本広報担当者は「漏電の原因については調査中。昨日は各駅の駅員とホームページ上でお詫びをさせていただいている」と話す。