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国分寺のギャラリーで縄文展 恋ヶ窪遺跡発掘土器や岡本太郎の作品も

縄文土器

縄文土器

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 国分寺のギャラリー「丘の上APT」(国分寺市泉町1)で現在、「縄文シャワー展示室」展が開かれている。              

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 運営する兒嶋画廊の兒嶋俊郎さんは同企画について「1年半ほど前に古美術店で縄文土器を買ったが、土器の持っている不思議な力に魅了され、それをきっかけに自分や先祖のこと、世界で起こっていることなどがつながり回り始めたような気がした。生まれも育ちも縄文の住居跡の上だったことを再認識して、今もパラレルワールドとして身近にある鏡の中のような世界として捉え直そうと思った」と話す。

 同展では、国内各地から出土した土器や土器片に加え、画廊に近接する恋ケ窪遺跡から1977(昭和52)年~1991年に発掘された土器や土偶(国分寺市ふるさと文化財課管理)も展示する。ほかにも岡本太郎の陶版、芸術家でいけばな草月流の創始者でもある勅使河原蒼風のオブジェ、彫刻家・三木富雄の「耳」などの作品やアイヌや沖縄の工芸品・染織品などを含め、展示資料・作品数は300点以上に及ぶ。

 「シャワーというイメージはホルモンシャワーを浴びるという表現から発想を得たもので、何かから強力な文化的影響を受けるというイメージ。縄文人は空にある星辰の動きや形、水や大気の流れ、草木花の形、木の瘤(こぶ)や動物の内臓などの有機的フォルムから触発されたように考えられる。近現代の芸術家たちは古代においての自然と人間との共存のありさまとそれによって形づくられ、維持された美の原型に強く引きつけられていたと思う。このような感動と感謝と恐れの思いを語り継いでいくために浴びる大事な沐浴をイメージしたもの」と兒嶋さん。

 「国分寺崖線のはけ上に縄文ドアが『すっくと』出現したと思っていただけると楽しくなりそう。魂と生命の爽やかな共振を体験しに来ていただければ」と呼び掛ける。

 開催時間は12時~18時。月曜・祝日定休。入場無料。7月9日まで。

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