国立せきやビル(国立市中1)のエソラホールで11月18日、「第2回ルッカを知る研究会 ルッカとトスカーナ地方のおいしい食文化」が開かれる。主催は日本の実生櫻をイタリア各自治体に寄贈し、日本とイタリアの文化交流を行う「日伊櫻の会」(千代田区)。
ルッカ市はイタリア・トスカーナ州ルッカ県の県都。16~17世紀に建設された城壁や中世の建物が残る歴史ある都市で、作曲家・プッチーニを輩出した地としても知られる。同市には「日伊櫻の会」により寄贈された国立市の桜の子孫(実生櫻)が植樹されており、現地で美しい花を咲かせているという。
同研究会の開催は、今年4月から姉妹都市・友好都市協定や宣言などに基づく都市間交流について検討を始めた国立市が、ルッカ市を交流先の候補都市の一つとして選定したことがきっかけ。国立市政策経営部の齋藤隼人さんは「ルッカ市とは桜を通じた市民交流の実績があり、桜が縁となりルッカ市からも前向きな意向をいただいている。市民同士の交流が十分に期待できると考えた」と振り返る。
「ルッカ市との交流実現にあたり、まずは同市がどのようなところか市民の皆さまに知っていただき、交流に向けた機運を高めていくことが重要。『日伊櫻の会』がその趣旨をくんでくださり、同研究会を企画・開催していただけることになった」と齋藤さん。今年7月にはルッカの歴史をテーマに第1回を開催。定員80人のところ100人以上の参加があり、立ち見が出るほどの盛況となったという。
2回目となる今回は、フードジャーナリストでイタリア料理研究家の貝谷郁子さんを講師に迎え、「ルッカの食文化」をテーマにルッカ独自の食文化や、トスカーナ州の料理の世界を紹介する。講演後は、「リストランテ国立文流」(東1)がプロデュースするルッカやトスカーナにちなんだ料理の試食や、「せきや酒店」(中1)がセレクトしたトスカーナワインの試飲も楽しめる。
日伊櫻の会の沢辺満智子さんは「ルッカ市はイタリアのなかでも屈指の古都。長い人間の歴史が蓄積された街・ルッカ市ならではの食文化について、ぜひ多くの方に知っていただけたら」と参加を呼び掛ける。
開催時間は14時~16時。会費2,000円。定員は60人(要事前申し込み、先着順)。日伊櫻の会まで電話(03-3293-2012)かメールで申し込む。