立川市に本社を置く「いなげや」(立川市栄町6)が10月26日から、移動スーパー事業を開始した。
同社は移動スーパー事業を展開する「とくし丸」(徳島県)とフランチャイズ契約を締結。高齢者をはじめとする買い物弱者に自分で直接選んで買い物をする楽しさを提供するとともに、地域の高齢者や子どもたちの安全確保に向けた見守り活動などへの貢献も目指す。
現在は「移動スーパーとくし丸」1号車が小平市と東大和市を運行中。300品目1000点程度を車に積み、顧客を週に2回個別巡回してその場で直接販売する。同社社長室の奥田さんは「利用者は高齢者が多く、特に坂のあるエリアでは顕著。便利で助かる、高くてもおいしいものが欲しいとの声を頂くことが多い」と話す。現在は50人ほどが利用している。
来年の1月には2号車を運行予定。同社は今後台数を増やすことを計画しており、高齢者の食のインフラの役割を担うほか、自治体と連携を図り、定期的に訪問することで地域の安全・安心に貢献していくという。
利用には事前登録が必要。登録は無料。