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国立のギャラリーでトルコ人陶芸家の作品展 トルコ伝統文様中心に約200点

ディクドウムシュさんの作品

ディクドウムシュさんの作品

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 国立の「ギャラリー ゆりの木」(国立市東1)で1月16日から、企画展「ジェンギズ・ディクドウムシュ陶展(Cengiz Dikdogmus Seramik Sergisi)」が開かれる。

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 トルコ人陶芸家のジェンギズ・ディクドウムシュ(Cengiz Dikdogmus)さんは国立在住で、山梨県上野原市にアトリエ「成吉思窯」(TEL 0554-67-2723)を構えて作陶する。トルコの大学で陶芸・美術などを学び、1991年から栃木県益子町の窯元で研究生として学んだ後、1998年に独立。来日してからの27年間を「人との出会いなどいろいろなことに恵まれ、やってこられた。その時その時で一番いいものを作り出すように、自分の気持ちに正直に、一生懸命に取り組んできた。その積み重ねが今につながっている」と振り返る。国立に住み始めたのは9年前。「国立は心のよりどころ。いろいろなものに出会え、自然も残っている。旧駅舎も好きだった」と話す。

 ディクドウムシュさんはトルコ原産のチューリップをあしらったデザインやトルコの伝統文様の刻紋を施したものなど自国の伝統を取り入れながら創作する。作品に合わせて土をブレンドし、「その時の気持ち、状態はその時しかないので同じものを再び生み出すことはとても難しい。自分の頭の中のものを形にし、気に入ってもらえる人に出会う。焼き物は複雑な仕事だが、取り組むことができて恵まれている」と話す。

 同展では「お茶の時間が楽しくなるような」ティーカップやプレートなどを中心に、約200点を展示するという。同ギャラリーは、今年6月に約20年の営業を終え、閉店を予定する。同ギャラリーで展示を重ねてきたディクドウムシュさんは「最後の展示なのでバラエティーに富んだ品ぞろえになると思う。ゆりの木でのたくさんの出会いに感謝の気持ちで、お待ちしている」と呼び掛ける。

 開催は11時~19時(最終日は16時まで)。今月23日まで。

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