台風19号の影響により道路が陥没し通行止めとなっている日野橋の復旧工事が11月25日、始まった。交通開放時期は、2020年の梅雨前を目指すという。
台風で通行止めの日野橋で復旧工事始まる 梅雨前の交通開放目指す
日野橋は立川市と日野市の間を流れる多摩川に架かる道路橋で、1926(大正15)年8月に竣工。国道20号バイパスの開通に伴い、2007(平成19)年4月に都道(256号八王子国立線)へ移管され、現在は東京都が管理している。
工事を担当する南多摩西部建設事務所によると、台風で多摩川に大量の水が流れ込んだ影響で、河川の水の流れが立川寄りに移動してしまったことから、水の流れの位置を河川の中央に移動する工事から始めるという。その工事に2カ月ほど掛かり、その後、橋の復旧工事に取り掛かる。工事は橋の架け替えではなく、沈下した橋脚柱部分を撤去し、その部分のみに橋桁を新設する応急復旧工事となる。
立川市の清水庄平市長と日野市の大坪冬彦市長が10月17日に都庁を訪れ、「日野橋の早期復旧と日野橋の架け替え計画の早期着手」について都に要請し、都建設局に要望書を手渡した。立川市まちづくり部都市計画課の白坂課長は「立川市と日野市を行き来する市民の大事な足としての日野橋の復旧を一日も早くお願いしたい。立川市としても周辺道路の影響が出ないよう努めたい」と話す。