東北のカキを中心にした魚介を卓上バーベキューで食べられる出張カキ小屋「カキ奉行」が現在、タチヒビーチ(立川市泉町)に期間限定で営業している。
2011年の東日本大震災によってカキの養殖施設が壊滅的な被害を受けた宮城県。震災後、全国からの支援を受けて徐々に復興し、カキの生産は再開できたが、風評被害による消費の落ち込みは深刻だったという。そこで、業者が扱わないカキを自分たちで売ろうと復興支援プロジェクト「かき小屋実行委員会」(岡山市)が立ち上がり、冬季限定で北海道から沖縄まで全国各地でカキ小屋を展開する復興支援事業に取り組んでいる。
カキ小屋では、カキだけでなく、海産物や肉類、おつまみのメニューもあり、会社の宴会などでの居酒屋的な利用も多い。価格が通常のほぼ半額のためリピーターも多く、カキを1人でバケツ2杯も食べる客もいるという。
実行委員で店長の粟野鳳志さんは「たくさん食べてもらい、たくさん仕入れることで復興支援になるので、価格も通常の半額と安く設定している。新鮮なカキをできるだけ多くの方にたくさん食べてもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時30分~21時。3月29日まで。