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国立市の小中学校で「イタリアン給食」 地元シェフ考案

野菜をたっぷり使った「イタリアン給食」

野菜をたっぷり使った「イタリアン給食」

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 国立市立の小中学校11校で2月18日、市内のイタリア料理店「 Casa di Camino」(国立市東1)オーナーシェフの川上春樹さんが考案した「イタリアン給食」が提供された。

 「安全でバランスの取れたおいしい給食を楽しく」をモットーに掲げ、学校給食に力を入れる国立市。これまでも世界各国の料理を献立に取り入れてきたが、専門家の監修によるメニュー作りは今回が初めてという。第一小学校(谷保)に通う児童の保護者でもあり、3年前から講師として同小で調理実習の授業を行っている川上さんと給食センターの栄養士がタッグを組み、約半年の準備期間を経て実現した。

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 献立はソフト麺、ブロッコリーパンナ(クリーム)ソース、ポルペッティ(肉団子肉だんごのトマトソースがけ)、チャンボッタ(イタリア風野菜煮)、低温殺菌牛乳。「イタリアの子どもたちが食べている家庭料理をイメージした」と川上さん。同センターの栄養士、久保さんは「本格的なイタリア料理を小中学生でも楽しめるよう味付けをアレンジしたり、苦手な子どもたちが多いブロッコリーをおいしく食べられるよう細かく刻んでクリームソースに入れたりするなど、シェフのアドバイスを受けながら工夫を重ねた」と振り返る。

 この日、同小6年1組の児童31人を対象に調理実習の授業を行った川上さん。「なぜイタリア料理のシェフになったのか」という児童の問いに「パスタを作る姿がかっこいいと思ったから」とユーモアを交えて回答。「単純な理由でもいいから、みんなもかっこいいと思うことを何か一つ見つけて、夢中になって頑張ってほしい」とエールを送ると、子どもたちはうなずきながら耳を傾けていた。

 給食の時間になると家庭科室から教室に移動し、川上さん、久保さん、同センター調理主査、石井めぐみ国立市議会議員が児童らと共に着席。川上さんが「レストランに行った気分で食べましょう」とあいさつし、談笑しながら給食の時間を楽しんだ。「クリームソースが濃厚でおいしい」とお代わりをする児童の姿も。

 石井市議は「栄養基準やコスト面などさまざまな制限がある学校給食で、これだけ本格的なメニューを開発してくださったことに感動。子どもたちと地域のつながりができる良い取り組みなので、今後も国立市の学校給食の特色として打ち出していきたい」とコメントを寄せた。

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