各地で桜が見頃を迎える中、東京都農林総合研究センター(立川市富士見町3)が現在、敷地内の桜を観察することができるように「さくら観察MAP」を配布している。
農林総合研究センターで50種類の桜が日々開花 「さくら観察MAP」も
東京都における農林業や食品産業の技術開発を担う公的試験研究を行っている同施設では、敷地内の遊歩道や広場で四季折々の植物を楽しむことができる。
敷地内の桜は約50種類。基準となるソメイヨシノは例年に比べ1週間ほど早く開花したが、10月から咲き始める十月桜、冬に咲く冬桜・寒桜に始まり、これから開花する八重桜など4月中旬まで、長期間楽しむことができる。
生産環境科主任研究員の中村さんは「ソメイヨシノは今が満開だが、これからが見頃の桜も多く、まだまだ楽しめる」と話す。
おしべのうちの1本が葉のように緑色に変化するイチヨウ(一葉)や黄色い花のウコン(鬱金)、紅紫色の花と紫色の若葉のムラサキサクラ(紫桜)などが、これから見頃を迎える。
「一斉に咲く満開の桜を楽しめるというより、さまざまな種類の桜が日々、どこかしらで咲いている。シートを敷いての花見はできないが、散歩がてら気軽に観察をお楽しみいただければ」と中村さん。
開館時間は土曜・日曜・祝日を除く10時~16時。西立川駅徒歩から7分。駐車場無し。