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昭島の小中学校教員ら、エフエムたちかわの放送通じ児童・生徒らにメッセージ

エフエムたちかわのスタジオと電話で各学校の教員をつないで放送

エフエムたちかわのスタジオと電話で各学校の教員をつないで放送

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 エフエムたちかわ(84.4Mhz)は昭島市教育委員会と連携し、4月22日、スタジオと学校の教師を電話でつなぎ、休校中の子どもたちへ学校の先生から生の声のメッセージを放送した。

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 同局は、新型コロナウイルスの感染防止で学校に行けない児童・生徒たちに、少しでも先生からの生の声を届けたいと企画し、近隣市の各教育委員会に提案したところ、昭島市が手を挙げ実施に至った。

 同市教育委員会の教育長が全校を訪問し、各校長に企画への協力を依頼したところ、学校側も学校と子ども、家庭がつながるいい機会であると考え協力的だったという。

 同市には小学校13校と中学校6校の計19校があり、全校から同市の児童・生徒8105人に向けメッセージを放送した。各校5分程度の時間を用意し、校長、副校長、担任、養護教諭らが登場し、「臨時休校中にどのように過ごしているか」「健康であるか」など児童・生徒の様子を問い掛けたり、「情報を発信しているので学校のホームページを見てほしい」「皆さんが学校に来られるようになるのを楽しみに待っている」などのメッセージを送ったりした。

 放送を聴いた同市在住の保護者、林麻衣子さんは「放送中、先生方の存在を近くに感じ、疲弊感、閉塞(へいそく)感が漂いがちな我が家のリビングが明るくなり、元気や希望を頂けた。分散登校、教材のポスティング、電話かけなど各校ごと多様な取り組みをしていることもわかり安心した。子どもも『この2カ月間、学校との接点がほとんど無くなった中、先生の声を聴けてうれしかった。他校の先生方の話も、自分の学校との違いが分かり面白かった』」と話す。

 「放送直後、つながる手段として随時更新している学校のホームページをすぐ、子どもと一緒に確認。先生方も通勤や、試行錯誤しながらの学習準備が大変な中で、このような放送をしていただき感謝したい。次回放送も心待ちにしている」と林さん。

 同市教育委員会学校教育部の吉成嘉彦指導課長は「各校の先生方が、皆さんに心を込めたメッセージを生放送で送った。放送を聴いてどのように感じたか、感想や意見など皆さんの声をぜひ学校に届けてほしい。エフエムたちかわの電波に乗った先生方のメッセージは、学校と児童生徒の皆さんの心をつなぐと思う」と期待を込める。

 次回放送は4月30日9時~11時30分。子どもたちが学校に行けるようになるまで続けていく予定だという。

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