今年で創立70周年を迎える立川第六小学校(立川市羽衣町2)の6年生児童が、ミュージシャンの木根尚登さんと共に「記念ソング」制作に取り組んでいる。
昨年秋、当時5年生だった児童が創立70周年を祝う取り組みとして集めた「六小100の情報」の中に、木根さんが六小出身であるというものが多数あったという。そこで「お祝いの歌を一緒に作りたい」と児童が手紙を書いたところ、木根さんから六小での思い出話を含むビデオメッセージが届いたことが今回のきっかけとなった。
今年1月には、集めた100個の情報を使って「六小歴史フェスティバル」を開催。終了後、今後の取り組みをどのように進めていくかを話し合っている最中に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休校になってしまったという。本来であれば子どもらが曲作りを企画し木根さんに交渉する流れを想定していたが、状況が変わったことを受け、3月に木根さんの方から六小にメールが届いた。そこには「この時間を使って六小の70周年の歌をみんなで作りましょう。六小をイメージするみんなの言葉に僕がメロディーをつけて歌にします」という提案と共に児童を応援するメッセージが添えられていた。
5月1日、全校児童を対象に「六小をイメージする言葉」の募集を開始。集まった言葉には「ひまわり」「笑顔」「元気のいい挨拶」「学年を越えて仲が良い」などの内容が多いという。6年担任の奥秋剛教諭は「曲の完成後はどうするかということも含め、今後の学びにしたい」と話す。「昨年度から取り組んできたことが全てストップしてしまった状況で、木根さんから一緒に歌を作ろうと呼び掛けていただいたことは、子どもたちにとって、とてつもなく励みになった。デジタルのオンラインだけでなく、歌でつながっていくことも大きな力。みんなで一緒にすてきな歌を作り、曲が完成したらプロモーションビデオも作りたい」と意気込みを見せる。