小学6年生以下を対象とした木工作品コンテスト「夏休み木工チャレンジ」の表彰式が8月29日、小金井宮地楽器ホール(小金井市本町6)で行われた。
木の端材が入ったキット(500円)を購入し、それらの端材を組み合わせて自由な発想でオリジナルの木工作品を作る同コンテスト。作品は展覧会に出展でき、その中から優秀作品を決定し表彰式で表彰・記念品を贈る。
キットは市内のさまざまな店や事業者が協力して販売。併せて、バルーンショップでは破れたゴム風船、写真店ではフィルムケースなど、市内27カ所の事業者が各分野の端材なども無料で提供し、キットの木工以外の材料も市内の店や事業所を回って手に入れるまちぐるみのイベント。
木工チャレンジ実行委員長も務めるタカキ(東大和市)副社長の高木聡さんは「子どもたちに、自然素材の木の持つ温かさや優しさを五感で感じ、ものづくりの楽しさ、大切さを感じて、心豊かに育ってほしい。地域の子どもも大人も一緒になって、このイベントを通じ、ほんの少しでも楽しい輪を広げていけたら」と開催の目的を話す。
開催は今年で6回目。毎年参加者が増え、今年度は531個のキットを販売。展覧会には、213点が出品され、過去最多の応募となった。その中から優秀賞14点(グランプリ1点)、今年初めて設けた賞として木工チャレンジマイスター11点を表彰した。
「今年はコロナ過で、実行委員会の会議もオンラインで行ったり、キットもオンライン販売で対応したりしたほか、展覧会もウェブで開いた。ウェブ展覧会は、子どもの目線で作品をどう見るべきかが分かったり、動画により作品を遊んでいる姿を見ることができたり、会場展示とは違う面白さがあることに気付けて、今後の木工チャレンジの可能性を感じさせるものになった」と高木さん。
「それらを来年に生かして、これまで手の届かなかった子どもたちにも参加してもらえるように考えてみたい。主役は作品を作る子どもたちだが、地域の子ども同士が、子どもと大人が、大人同士が、暮らす人と団体や事業者が、『木工チャレンジ』を通してさまざまな形で関わり、つながるような機会にしていきたい」と来年へ向け意気込みを見せた。