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立川北口にフランス料理店「アシメトリィ」 「シェ・タスケ」元シェフが独立

オーナーシェフの石坂剛さん。右側の看板は銅板アーティストMABOさんの作品

オーナーシェフの石坂剛さん。右側の看板は銅板アーティストMABOさんの作品

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 立川駅北口にフランス料理店「Lasymetrie (アシメトリィ)」(立川市曙町1、TEL 042-842-4424)がオープンした。

「アシメトリィ」店内

 店主は、創業40年で閉店した老舗フランス料理店「シェ・タスケ立川店」の2代目シェフ、石坂剛さん。石坂さんは東大和市出身、立川市在住。シェ・タスケ立川店で11年間、シェフ兼店舗責任者を務め、施設老朽化による閉店をきっかけに独立。昨年12月1日、旧店のスタッフ岩河さん、山田さんと共に47メートル先に同店を開いた。

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 店名の「アシメトリィ」は、フランス語で「非対称」を意味する言葉。石坂さんは「フランス料理の伝統を大事にしつつも、自分たちの長所やエッセンスを入れて伝統と革新を大切にしたい」と話す。「素材もフレッシュなものとドライなものを組み合わせたり、触感や素材の対比を工夫したり。フランス料理の核はしっかり持ちつつも、さまざまなものを取り入れながら成長していきたい」とも。

 メニューは、ランチコース(前菜、スープ、メイン、デザート、食後のドリンク=2,750円)、ディナーコース(前菜2品、スープ、メイン、デザート、食後のドリンク=5,500円)、テークアウトのバインミーセット(自家製バタールにお花のサラダと肉か魚を詰めたフランスパンサンド、スープ、デザート=2,000円)など。

 缶詰などの既製品は使わず、パンや香りがついたオイルなど作れるものは全て自家製。無農薬野菜は北海道や福井など、魚は新潟や富山など、信頼できる全国の生産者から取り寄せ、北島麹店(錦町1)の米こうじから起こした発酵も取り入れている。「食べたものが体を作る。手間や金額はかかっても安心で体にいいものを心掛けている」と石坂さん。

 看板メニューの「お花のサラダ」に使う花やハーブは無農薬の自家栽培。「花は見た目の華やかさだけでなく、他の食材と一緒で、しっかり育てると味の個性が際立つ」。なるべくその日の朝に摘んだものを、酸味や苦みなどの個性を適材適所で生かして一皿に仕上げるという。

 店内は白とグレーを基調としたインテリアで、看板や店内には銅板アーティストMABOさんの作品を飾る。MABOさんは立川市内に作品が点在する赤川BONZさんに師事した造形作家で、照明や家具など店内のインテリアも一緒に作り上げた。ナプキンリングやナイフレストもMABOさんの作品。

 コロナ禍のオープンとなったが、12月には再開を待ちわびた旧来の客が多く訪れた。感染防止を意識し壁面上部に幅のある吸気窓を設け、厨房の換気扇との併用でしっかりと換気を行う。アルコール設置に加え、来店時は検温の後に手洗いを勧め、加湿や余裕のある席の配置にも気を配る。

  「フランス料理は、焼き鳥屋や焼き肉屋と違って行く人は行くし、行かない人は行かない、ちょっと特殊なもの。店外にあえてフランス国旗は掲げず、何だろう?と興味を持った方が調べて来てくれる。宝探しのような楽しみを残したい」と石坂さん。「お花のサラダにも、実はパテや発酵野菜やグレックなど季節のものや秘密が隠されていたり、組み合わせの意外さがあったり、何度訪れても期待を上回る店として成長させていきたい」

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時30分~22時30分(緊急事態宣言中は20時まで)。月曜定休(他1回火曜休み)。