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東大和・上北台の家庭料理店「むさし」 休業中の毎日、弁当30食無料配布

弁当を無料配布する店主の兼城さん

弁当を無料配布する店主の兼城さん

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 東大和・上北台にある家庭料理店「むさし」(東大和市上北台2)が、緊急事態宣言を受け営業自粛している中、平日17時から弁当30食を無料配布している。

人気メニューのから揚げが入った弁当

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 緊急事態宣言を受け営業自粛している同店。店主の兼城みや子さんは「昨年よりコロナ禍の影響で『外食するのが怖い』『仕事が減り収入も減った』『失業してしまった』、医療従事者の方は『時間がなく、家事ができなくなった』などいろいろな声を聞き、店を休業している今の私たちに何かできることはないかと考え、弁当を無料配布することにした」と話す。

 同店は、娘の髙橋朱音さんの卒業後の進路相談の際、「家庭的な料理店をやりたい」という思いを聞き、2015(平成27)年に母娘2人で開業し経営してきた。素朴な家庭料理を中心に、定食や酒を提供するほか、カラオケもでき、駄菓子も扱っているので、幼児から年配客まで幅広い利用客が特徴。メニューでは、唐揚げ(定食=600円、単品=400円)が昼・夜共に人気だという。通常営業時間は11時~23時だが、緊急事態宣言中の現在は休業している。

 同店近くに住む清野智美さんは「駄菓子もある家庭料理屋さんなので、我が子が小学生の時からよく利用している。店主も気さくに話しかけてくれて、明るい雰囲気の店。弁当無料配布を聞いたときは、すごく愛のある活動だと思った」と話す。

 兼城さんは「コロナ禍の影響を受けて困っている方はもちろん、自粛のせいで引き込もりがちな方、たまには家庭料理を食べたいと思っている方、ここ数日間 誰とも会話をしていない方などに気軽に来ていただきたい。毎日違う弁当メニューを考えて提供しているので、毎日の弁当が楽しみになってくれることが私たちも幸せ」と利用を呼び掛ける。

弁当配布は3月7日までの平日17時から弁当が無くなるまで。東大和市と武蔵村山市在住者限定。来店の際は要マスク着用。

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