ベビーカーのレンタルサービス「ベビカル」が4月22日、JR立川駅・グランデュオ立川、JR国分寺駅で始まった。
利用方法は、ホームページで貸し出し場所・日時を指定して予約後、駅などの「べビカルスタンド」で貸し出し、返却を行う。公園やデパートなど施設外の持ち出しができるほか、最大7日間まで利用可能。ベビーカーはフラットにもなり、生後1カ月~48カ月が対象。料金は、最初の1時間=250円、以降30分ごと=100円、12時間最大==1,500円。クレジットカードによるオンライン決済で支払う。
サービス誕生のきっかけは、JR東日本が同社グループの社員に行った新事業のアイデア募集に、ジェイアール東日本企画(渋谷区)の森祐介さんが、妻から「駅で大事なものはベビーカーでは」と助言を受け提案したことから。2019年7月に立川駅で3日間のテスト運用を行ったところ「大変好評」で、同年9月に東京駅・新宿駅など4駅でのテスト運用を経て本格的にスタート。東京駅・新宿駅・川崎駅・横浜駅・舞浜駅など首都圏18カ所で展開する。
国立市在住の中嶋真希さんは「子どもと電車で出かける際、駅までバスか頑張って歩いていたが、このサービスを利用できれば自転車で行ける。お出掛けのハードルが下がってうれしい」と話す。「混雑時間帯の移動では、ベビーカーが迷惑になることもあるので仕方なく抱っこしていたが、体には負担だった。出先でベビーカーが借りられれば、往復の電車やバスのみ抱っこひも、お出掛け先ではベビーカーで移動できるので、安心して出掛けられる」とも。
「自分も荷物になるのでベビーカーを持たずに出掛けたものの、出先で荷物が多くなったり、子どもが寝てしまったりと、ベビーカーがあれば便利だと感じることが多かった」と森さん。「親子で気軽に電車で出掛けて、街歩きや買い物を楽しんでいただければ。今後は、貸出場所を街中に増やしていきたい」と利用を呼び掛ける。