立川・諏訪通りのコーヒースタンド「KASHINOKI COFFEE(カシノキコーヒー)」(立川市柴崎町2)が11月下旬、イートインを始めた。
「スペシャルティコーヒー」とカップスイーツのテークアウト専門店として、昨年11月30日にオープンした同店。1周年を迎え、客の要望を受けて店内をDIYで改装し、店内にカフェスペースを設けた。
店主の林巨樹さんは「コロナ禍でオープンし、幾度も繰り返される緊急事態宣言など苦しい中の開業だった」と振り返る。「一方で、地域の方々にスペシャルティコーヒーを楽しんでもらったり、地域のイベントや企業とのつながりもできたりと、手応えを感じている」と笑顔を見せる。
同店のテーマは「サステイナブル(人間・社会・地球環境の持続可能な発展)」。フェアトレードのコーヒーや紙製のストローやパッケージに加え、菓子製造許可のある「会員制シェアキッチンラボ」を併設し「サステイナブルな働き方」を提案する。「週に1人は申し込みの相談があり、キッチン利用者も増えている。コロナ禍で飲食業界にも働き方に多様性が生まれ、独立や個人の開業が増えていると感じる」という。
生産者や環境を守るコーヒーや、生産時のCO2排出量を抑えた菓子材料や資材を使うなど、「サステイナブル」に取り組む同店。「一杯のコーヒーやスイーツの選択が、地球の未来につながっている」と林さん。「温暖化やコーヒー農家の労働環境、海洋プラスチックや林業の抱える問題、砂糖の生み出すCO2の排出量の問題など、カフェの与える影響は小さくない。未来の『おいしい』を守る選択を、地域から広げていければ」と来店を呼び掛ける。
メニューは「ドリップコーヒー」(410円)、「カフェラテ」「抹茶ラテ」(以上460円)、「コーヒーゼリーラテ」(700円)、「マドレーヌ」(250円)、「フィナンシェ」(270円)、「ショートケーキ」(590円)、「エスプレッソティラミス」(670円)など。
営業時間は10時~20時30分。