立川税務署で12月14日、本年度の税に関する作品の優秀賞を受賞した小学生・中学生が「一日税務署長」を務めた。
「税に関する絵はがきコンクール」の受賞作品(国分寺市立第二小学校6年の槙紅寧さん)
租税教育の充実を目的に、税に関する作品の4つの募集事業を行った同署。立川法人会主催による「税に関する絵はがきコンクール」の募集、中学生の「税についての作文」を多摩納税貯蓄組合連合会と国税庁の共催で、立川間税会の主催で「税の標語」募集、国税庁主催で「高校生の税に関する作文」募集を実施。
その中で、中学生の「税についての作文」「税の標語」「税に関する絵はがきコンクール」で立川税務署長賞を受賞した小学生・中学生が「一日税務署長」に就任。立川税務署管内では、中学生の「税についての作文」は、33校の中学校から3581編、「税の標語」は32校の中学校から1万65点、「税に関する絵はがきコンクール」は、18校の小学校から1174点の応募があった。
立川税務署長賞を受賞したのは、中学生の「税についての作文」=障がい児の弟の療育サービスが税金で受けられていることのありがたさについて書いた東大和市立第四中学3年の左野光陽(ひかる)さん、「税の標語」=国立市立国立第一中学1年の伊藤沙優子(さゆこ)さんと東大和市立第四中学校1年の永井岳志(たけし)さん、「税に関する絵はがきコンクール」=国分寺市立第二小学校6年の槙紅寧(まきあかね)さんの4人。
当日は、受賞者4人が委嘱状を受け取った後、署長訓示(受賞作品の朗読や紹介)や確定申告の広報などの業務を行った。
「今までにないこのような機会で一日税務署長を体験し、今まで消費税しか税に関わってこなかったが、いろいろな税のことについて知ることができて良かった」と作文で受賞した佐野さん。標語で受賞した伊藤さんは「一日税務署長の仕事をして、普段見られない部屋なども見ることができ楽しかった。税の大切さを改めて知ることができたので良かった」と振り返った。
原省三署長は「立川税務署長賞を受賞した作品はどれも素晴らしいものだったが、今回のイベントで子どもたちが税に強い関心を持って取り組んでくれたことが分かり、大変うれしい。今回の一日税務署長の体験が皆さんにとって良い思い出となり、これからも税に対する関心を持ち続けていただきたい」と期待を込める。