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立川通りに飲食店「ご飯と喫茶 いい日々」 定食とカフェメニュー提供

「いい日々」店主の菊地啓太さん 出汁につかう昆布と煮干しを持って

「いい日々」店主の菊地啓太さん 出汁につかう昆布と煮干しを持って

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 立川通りに飲食店「ご飯と喫茶 いい日々」(立川市高松町2)がオープンして1カ月がたった。

「ご飯と喫茶 いい日々」外観

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 定食やワンプレートメニューとカフェメニューを提供する同店。煮干しと昆布で毎朝だしをとったみそ汁が付く定食や、ソースから手作りをしたオムライス・クリーム煮など、化学調味料不使用の食事メニューのほか、数軒隣りの「小梅の珈琲(コーヒー)焙煎(ばいせん)所」の自家焙煎コーヒーを提供する。

 店主の菊地啓太さんは「きちんとだしを取る、旬の食材を取り入れる、化学調味料を使わないなど、昔は当たり前だった『ちゃんと』したごはんを日常にしたい」と話す。多摩産材を使ったテーブルや特注の椅子、デザインが異なるランプなど内装や皿にも気を配る。「心地いい空間で丁寧に作られた食事を、高い値段を払わずに、こだわりのある方から年配者まで街の人が気軽に楽しめる場所にしたい」とも。

 同店では、ボランティアの高齢者が接客を担当する。福祉関係で勤務の経験もある菊地さん、「核家族化が進み、かつての3世代同居のように家庭内で高齢者が活躍できる場所が減っている。地域の高齢者が店で活躍することで、多世代と交流し、地域で働く若い人たちの助けになり、いい循環が生まれるのでは」と期待を込める。

 メニューは、「和豚もち豚みそあぶり焼き定食」(1,180円)、「小鉢定食」(680円)、「炭直火焼き サバの塩焼き」(980円)、「国産手ごね粗びきハンバーグ」(1,200円)、「全部自家製オムライス」「ルーローハン」(以上1,000円)、「カキとマッシュルームのクリームプレート」(1,100円)、「肉汁つけうどん」(980円)、「バスクチーズケーキ」「チョコタルト」(以上500円、ハーフサイズ=280円)など。15時までは「ドリンクセット」(200円追加)にもできる。

 生まれも育ちも三鷹市、現在は国立市に住む菊地さん。「飲食店には生活や街を変える力があると思う。どんなお店があれば街の人の日常が豊かになるのかを考えて『いい日々』を作った。押しつけではなく、おいしくごはんを食べて、生活や食の視点を変えるきっかけにつながればうれしいし、そんな店が多摩地域で増えれば」と意気込む。「小さな子ども連れから年配の方まで、気軽に訪れていただければ」と来店を呼びかける。

 営業時間は11時~21時30分(7月は18時まで)。

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