立川駅北口「ファーレ立川」(立川市曙町2)で10月9日、「ファーレ立川アートミュージアム・デー」を開く。
ファーレ立川で「アートミュージアム・デー」 全作品巡るツアーも
同イベントは、10月13日の同街区の誕生日を祝うとともに、街区を美術館に見立て、常設のパブリックアートを解説付きで鑑賞するガイドツアー、アートマーケットを開くほか、10月4日~22日、街区内テナントで企画展示や作品をモチーフとしたコラボスイーツを期間限定で販売する。
ファーレ立川は1994(平成6)年、立川駅北口の米軍基地跡に誕生したホテル、デパート、映画館、図書館、オフィスビルなど11棟の建物から成る5.9ヘクタールの街。イタリア語の「FARE(創る・創造する・生み出すの意)」に立川の頭文字「T」を付け「ファーレ(FARET)立川」と名付けられた。街区内には36カ国92人の作家による109点のアートが点在し、パブリックアートの代表例として図工の教科書にも掲載され、2008(平成20)年から立川市内の小学校の授業に取り入れられている。
ガイドツアーは10月9日、ボランティアグループ「ファーレ倶楽部」が40分間の「セレクトツアー」を行うほか、13日には全作品を3時間かけて巡る「オープン記念ツアー」を実施。併せて、街区内のビルのオープンスペースに作品を設置し、街区全体を回遊しながら鑑賞する企画展「±複合の彫刻家たち展」では、作家によるガイドツアーやトークイベントを開く。
立川市産業文化スポーツ地域文化課の田中準(ひとし)さんは「全作品を巡れるガイドツアーは誕生日だけの特別企画。コロナで開催されなかった街区内テナントでの企画展示や、市内の小学生によるファーレアートからインスピレーションを受けた作品展も楽しんでいただければ」と話す。
「ファーレアートを目にしたことはあるが、よく知らない方も多いと思う。世界的に見ても貴重な作品もあり、立川市の誇れる場所だと思うので、これを機会に知っていただければ」と呼びかける。