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国分寺「史跡の駅 おたカフェ」 武蔵国分寺史跡百年でせせらぎを生かし改修

「おたカフェ」を運営するNPO法人「めぐるまち国分寺」

「おたカフェ」を運営するNPO法人「めぐるまち国分寺」

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 「史跡の駅 おたカフェ」(国分寺市西元町1)で現在、改修準備が進められている。

「史跡の駅 おたカフェ」を運営する NPO法人「めぐるまち国分寺」のメンバー

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 同施設は、清流沿いの遊歩道「お鷹の道」沿いにある休み所。武蔵国分寺の「史跡の駅」として「おたかの道湧水園」「武蔵国分寺跡資料館」のチケット販売、史跡地域の総合案内を行うほか、カフェメニューや名産品を提供・販売する。武蔵国分寺が史跡指定から100年を迎えることから、3月下旬の再開に向けて改修を行っている。

 運営はNPO法人「めぐるまち国分寺」。「地域の人・モノ・経済がぐるぐると巡る未来を描く」をコンセプトに活動する同NPO、同施設では地場野菜「こくベジ」を使ったカフェの運営や物販を行うほか、「水の学校」「隣人まつり」「ぶんぶんウオーク」「てのひら市」などのイベントで街の人や活動をつなげる取り組みを行ってきた。

 改修では、国立在住の建築家、能作淳平さんが「湧き水に開く」をテーマに設計。カフェには清流が望める大きな窓を開け、外には広いウッドデッキのテラスを設置して、森や湧き水が感じられるようにする。併せてクラウドファンディングで、子ども用の「森のすべり台」や親子向けのテラス、ワーケーションテーブル、お昼寝デッキ、サイクリストやペット用の設備を作るために支援を呼びかけている。

 14年前から同施設を運営する代表の高浜洋平さんは「14年間、ここでさまざまな出会いがあり、活動を共にしてきた」と振り返る。「コンサートや落語会の開催など、活動する人が増えてきたので、テラスを拡張することで、より多くの人が得意技を披露したり、お客さんに楽しんでもらったりして、交流が生まれればうれしい。次世代の活動につながれば」とも。

 カフェ周辺は、文化庁の史跡指定エリアとして豊かな自然や湧き水が保全されている。江戸時代に尾張徳川家の御鷹場に指定されていたことにちなんで名付けられた「お鷹の道」。道沿いに流れる清流の湧き水は、環境省の名水百選(都内では2カ所)、東京都の名湧水57選にも選ばれている。

 「都会とは思えない魅力あふれるこの場所を、多くの人に楽しんでほしい」と高浜さん。「クラウドファンディングのリターンでは、地元野菜を使ったカフェメニューや地元野菜などを用意している。すてきに生まれ変わる予定なので、これを機に訪れていただければ」と呼びかける。

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