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駅で回収した衣服をアップサイクルして手拭いに 西国分寺駅で販売

西国分寺駅で開催されている、手拭い販売の様子

西国分寺駅で開催されている、手拭い販売の様子

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 JR中央線・西国分寺駅の構内で7月1日から、駅で回収した古着をアップサイクルしたオリジナルの手拭いとハンカチが販売されている。

ポップアップストアーには手拭いの特徴が書かれた看板が置かれている

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 JR中央線コミュニティデザイン(小金井市本町)とアパレルブランドを運営するオールユアーズ(世田谷区)は、衣服の再利用や再資源化に取り組む『MAWASU STATION』プロジェクトで、昨年7月から3カ月間、JR中央線やJR南武線の駅や駅ビルなどで着なくなった衣服を約5トン、枚数にして1万6000枚を回収。今回、回収した衣服を倉敷紡績(大阪市中央区)と協業し、一部を倉敷紡績独自のアップサイクルシステム「ループラス」で作られた糸を使い、手拭い(1,650円)とハンカチ(1,320円)に商品化した。同商品は、JR中央線、JR南武線の一部の駅改札と「セレオ」「nonowa」で販売。併せて、着なくなった衣服の回収も行う。

 JR中央線コミュニティデザインの新領域創造本部地域活性化部チーフの宮城信太郎さんは「当プロジェクトの目的は、SDGsや環境問題対策という側面もあるが、切符を買い改札を通るだけの駅にとどまらず、新しい取り組みを行うことで駅の価値を上げ、地域活性化も目指す。倉敷紡績が持つ衣服を再繊維化するアップサイクルシステムの技術を加えて、回収した衣服を新しい繊維製品に変えて地域に戻す「地域循環型のモデル」を構築し、新しいモノづくりのプラットフォーム化も目指す」と意気込む。

 プロジェクトのプロデュースと商品開発を担当するオールユアーズの原康人社長は「若い方には、デザインがかわいいと褒めてもらえている。年配の方には、再繊維化された衣服が手拭いなどになる流れに興味を持っていただいているだけでなく、物資がなかった頃の子ども時代と照らし合わせて話をする方もいる。アップサイクルした商品は、新品と比較すると工数や手間がかかっているため高価なものが多いが、『値段が高い』と話す方が多く、アップサイクルした商品は安いというのが一般の方の認識と感じた。今後、プロジェクトを推進していく上で認識を変えていくのが課題。7月1日から販売してみて、興味を持ってもらえている実感はあるので、なるべく多くの方に知っていただけたら」と話す。

販売時間は10時~21時。7月9日まで。

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