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昭島・拝島天神社の梅を使ったクラフトビール奉納 店頭販売も

拝島天神社に奉納後、同ビールで乾杯する様子

拝島天神社に奉納後、同ビールで乾杯する様子

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 昭島の拝島天神社(昭島市拝島町2)で8月6日、同神社の梅を使ったクラフトビール「拝島天神 梅霞(うめがすみ)」の奉納の神事が行われた。

同商品の缶ビールのラベルと霞がかった色のビール

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 同ビールは、地元の銭湯を拠点に活動するトランジション昭島とブルワリーのイサナブルーイング(昭和町2)が「土地の恵みから地元のクラフトビールを造ろう」と企画し、地域の団体や住民の協力を仰いで、今年で4年目の製造となる。トランジション昭島の代表、大嶽貴恵さんは「昭島には魅力ある場所、歴史があるので、楽しくまちおこしして、昭島に住んでいる人にも、もっと昭島の歴史や文化に気づいてほしい」と話す。

 拝島天神社は、文禄(ぶんろく)年間(1592~1595)に谷保天満宮から分霊を勧請(かんじょう)して創建。梅の木も移築され春になると梅の花が咲き誇り、地元の人たちの目を楽しませている。例年6月になると、同神社の境内で地域の住民や子どもたちと梅の収穫と梅の種を取り除くなどの梅の実の処理を行っている。東京都内で唯一、100%の深層地下水を水道水に使っている同市の水を使い、同ブルワリーでビールを醸造・販売している。今年は収穫した30キロの梅から260リットルのビールを醸造した。

 同製品は、「ミルクシェイクIPA」と呼ばれる乳糖を使ってまろやかにしたヘイジーIPAを使い白く濁っているため、「梅霞」と名付けた。同ブルワリー社長の千田恭弘さんは「梅の実の酸味とホップの苦さでまるでグレープフルーツのような爽やかな香りで、ほのかな酸味が利いた個性的な味わい」と話す。料金は、缶ビール=800円(350ミリリットル)、店頭販売=720円(200ミリリットル)~。

 千田さんは「毎年たくさんの方に楽しみにしていただいている当ビール。昨年は完熟梅が多めでアロマに振っていたが、今年は完熟梅が少なめでかつ量が多めなので、酸味に振った仕上がりになった。暑い時期にぴったりなので、梅由来のクエン酸を摂取していただければ」と呼びかける。

 営業時間は、平日=12時~14時30分、17時30分~22時(火曜・水曜はランチ休み)、土曜・日曜・祝日=12時~22時(日曜のみ21時まで)。祝日の翌日定休。

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