7月から9月にかけて立川で開催された職業体験イベント「キッズドリームチャレンジ2023ファイナル」の学習発表会が9月10日、女性総合センターアイムホール(立川市曙町2)で開かれた。
今年で10回目となる同イベント。今回までに参加した子どもは837人、28業種の職業体験、受け入れ企業50社以上、協力・協賛企業100社以上を数える。子どもたちが職業体験や発表会を通じて社会の仕組みや人とのつながり、支え合いの心を学び、自己肯定感や地域愛を育むのが目的。今回の受け入れ団体は、立川消防署(泉町)、エフエムラジオ立川(栄町6)、国際製菓専門学校(曙町1)など9団体。
発表会は、同イベントに参加した立川市や近郊の小学4~6年生50人と、その保護者、職業体験受け入れ企業が集まり開催。同イベントのダイジェストムービーの上映、イベントに参加した子どもたちが学び得た内容のデモンストレーション、講師への感謝状贈呈などをステージで行った。
パティシエチームは、マジパン作りタイムアタックに挑戦。消防官チームは規律訓練を披露し、立川消防署が任務修了証を授与した。カフェスタッフチームは、自分たちで考えたオリジナルメニューを発表。メニューの一部はジバーカフェ(柴崎町3)でメニュー化を検討しているという。ヘアメークチームは、マネキンでヘアアレンジタイムアタックに挑戦。ネイリストチームは、制作したネイルチップをスクリーンに投影しながら紹介。アナウンサーチームは当日の司会を担当。イベントスタッフチームは、会場設営、来場者対応、当日のマイクを渡す係を担当。カメラマンチームは、実地撮影訓練のベストショットを投影しながら紹介したほか、発表会の撮影を担当。スタイリストチームはファッションショーを行った。
同イベント実行委員長でカメラマンチームの訓練を担当した、アライ写真館の新井敏之さんは「開催して10年目だが、第1回開催時に参加した子どもやスタッフOBが手伝いに来てくれて非常に感慨深かった。事前説明会では控えめな子どもが多く、少し心配だったが、発表会では堂々としていて成長を感じた。誰が見に来ても素晴らしいと思ってもらえるよう、オープニング動画制作や、アイドルのコンサート会場をイメージしてペンライトを来場者に配布するなどの演出にも力を入れた。参加した子どもたちには、楽しかった思い出を忘れずに、自分たちが大人になったら地域の子どもたちへ同じように楽しい思い出を作ってあげてほしい」と話す。
アナウンサーチームに参加した小学4年生の飯沼美織さんは「早口言葉の訓練や、緊張したけど発表会の司会が楽しかった。将来の夢を考えるいいきっかけになった」と話す。
カフェチームに参加した小学6年生の平野巧磨さんは「接客はとても緊張したが、調理や配膳がとても楽しかった。ミスをしないように仕事をするのは大変なことだと実感した」と話す。
同イベントは今年で開催を休止するが、今後の運営に向け「継承してくれる団体を探す」という。