「多摩地域インバウンド受け入れ拡大のためのガイド人材養成講座」が9月7日・29日、立川市役所で開講される。主催は立川市と国立市。
東京都市長会(府中市)が行う多摩・島しょ広域連携活動助成金事業の一環で、「多摩地域インバウンド受け入れ拡大のためのガイド人材養成・育成事業」の最初の取り組みになる同講座。多摩地域在住・在勤の市民による有償ガイドを育成する。
ガイドは、国内外からの観光客を含めた来訪客が対象。東京西部・多摩地域をより深く理解し、体験してもらうことで、地域のにぎわいや回遊性の創出、観光消費額の増大につなげることを目的とする。同事業は5年計画で行い、6年目以降は自主財源での運営を目指す。立川市、国立市、立川観光コンベンション協会(立川市曙町2)、国立市観光まちづくり協会(国立市中2)が中心となり、同協会らが参加する「まるたまプロジェクト連絡協議会」が運営する。
講座の内容は、座学の「インバウンドガイド入門講座」に始まり、東京山間地域および都心部などの市街地での実地研修や実際のツアー企画を学ぶワークショップなど。希望者には実際のツアー企画も考えてもらう。
現在、受講者を募集している。対象は、18歳から70歳までの多摩地域に在住・在勤している人。英語ガイドはネイティブか日常会話が話せる人を求め、英語を学習中の人も対象とする。ガイド経験は問わない。定員はないが、応募多数の場合は、スキルや英語力などによって審査する。
立川市総合政策部広報課の石井宏通さんは「多摩地域には海外から来る旅行者にとって未発掘の魅力がたくさんあり、ローカルな通訳ガイドの需要が高まっている。ガイドの経験は問わず、必要なのは多摩地域への愛情だけ。ぜひ多くの人に関心を持ってもらい、応募もしてほしい」と呼びかける。
開講時間は10~12時と13~15時の2回。いずれか1回の受講が必要。受講無料。募集締め切りは8月31日。