片岡愛之助さんと市川中車さん、中村壱太郎さんらが出演する「立川立飛歌舞伎特別公演」が11月21日から4日間、立川のステージガーデン(立川市緑町3)で上演される。
出演する片岡愛之助さん(中)、市川中車さん(右)、片岡壱太郎(左)さん
同公演は立飛ホールディングスが主催で、立飛グループの創立100周年記念事業の一つ。昨年10月にも同会場で「三代猿之助四十八撰の内『義経千本桜 忠信篇』」を上演し、市川中車さんや中村壱太郎さんが出演した。今年は片岡愛之助さんも出演。「新版 御所五郎蔵(しんばん ごしょのごろうぞう)」と「玉藻前立飛錦栄(たまものまえたちひのにしきえ)」を上演する。上演に先立ち11月17日には、多摩都市モノレール下のサンサンロード(曙町2)で、役者によるパレード「お練り」も行う。
8月28日に行った記者発表会で、片岡さんは「台本がどのような内容になっているのか、まずは稽古が楽しみで私たちも胸を踊らせている。思い切りはじけながら皆さまと作り上げていきたい。こんなに長い花道はほかにないと思うので、立派で大きなステージで演じられることがうれしいと話す。
中車さんは「昨年に続いて今年も出演することができてありがたい。昨年の公演で立川に来たが、会場は最新鋭の設備が整っているし、会場のあるグリーンスプリングスは、緑が豊かで歩きやすく、ショッピングモールも周りにあり、公演中通うのが楽しみ。立川市民と立飛ホールディングスの村山社長へ恩返しできるように頑張るので楽しみにしてもらえたら」と話す。
「(市川)中車さんは、ドラマ『半沢直樹』をやっている時も稽古ばかり行っていて、本当に真面目な人と思っていた。最近はルパン三世で共演したが、役を作り上げてくるところが独特。深く濃く作り上げてくるので今回も非常に楽しみ。やり込められるのではないかと心配。土下座させられたらどうしよう」と愛之助さんが飛ばした冗談に中車さんは、「現代劇から歌舞伎に入っているので、全く違う高い山。いつも愛之助さんにはいろいろ聞きながら演じており、頼りにしている」と返した。
壱太郎さんは「男性3役と化け物、女性5役の早変わりも空を飛ぶのも、人生で初めての挑戦。鍛錬、研さんを積んで突き詰めていき、小さい子や初めて歌舞伎を見た人に『楽しかったね、おもしろかったね』と思ってもらえるように作り上げたい。今回の公演の演目が、次の公演でも上演できること、立飛歌舞伎が続いていくことを目標に務めたい。立川はたくさんの店があり長時間過ごせる街。歌舞伎ももちろんだが、終演後も楽しんでもらえれば」と呼びかける。
12時開場、13時開演は。チケットの価格は、1等席=1万5,000円、2等席=1万円、3等席=5,000円。9月7日10時販売開始。