「第74期ALSOK杯王将戦七番勝負第3局立川立飛対局」が2月5日・6日、オーベルジュときと(立川市錦町1)で開かれ、藤井聡太王将が挑戦者の永瀬拓矢九段に勝利した。
立川「オーベルジュときと」で王将戦第3局 藤井王将VS永瀬九段
対局に先駆け、2月4日にはホテル日航立川(錦町1)では前夜祭が開かれた。酒井大史市長が開催地を代表してあいさつし、「王将戦立川局ではなく立川立飛局なので、お忘れなきように。会場となるオーベルジュときとの宿泊と食事は、立川市のふるさと納税の返礼品にもなっているので、納税していただければうれしい」と笑いを誘い、対局者に伊藤養鶏場(西砂町1)の「東京うこっけい卵」を使ったプリンと中里牧場(西砂町3)のジェラートを贈った。
これを受けて永瀬九段は「立川立飛対局と市長に言われたので、強く気を付けたい」と返し、「立川での対局は第70期王将戦第4局に続く2回目。前回は3連敗から2勝返すことができたので、今回も頑張りたい」と意気込みを見せた。対する藤井王将は「立川での対局は毎年開催しているので、なじみの深い対局場所の一つ。オーベルジュという通り、食事が素晴らしく、今年も楽しみにしたい。2日間全力を尽くしたい」と話していた。
会場には多くの将棋ファンも訪れ、府中市から参加した井上さん夫婦は「プロ棋士の対局は見応えがあり、将棋界をハコ推ししている。今年は将棋のイベントに行ってみたいねと話していて、今回が初参加。2人とも当選して仕事を早退した。両棋士によるドラマチックな展開を期待している」とエールを送った。
2日間の対局中に「ときと」では、藤井王将は、どら焼き・かじかだしのラーメン・春巻き、永瀬九段はイチゴのシャルロット・うな丼などの「勝負めし」を提供。結果は、藤井王将が134手で永瀬九段を下し、7局中の3局を制して王将防衛に王手をかけた。
次局は、2月15日・16日に「摂津峡花の里温泉 山水館」(大阪府高槻市)で指される。