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立川駅の人工のツバメの巣で育ったひな、無事巣立つ

人工の巣で親鳥を待つひなたち

人工の巣で親鳥を待つひなたち

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 JR立川駅の南北自由通路にあるツバメの巣で7月10日・11日、ひなが巣から落下した。野鳥保護ボランティア団体と駅員が連携して救護活動を行い、人工の巣を設置し育てていたひなが無事に巣立ち、7月21日、人工の巣も撤去された。

通路からひなを撮影する通行人

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 落下したのは、同通路の案内板上部に作られた巣のひな2羽。巣の奥行きが狭く、成長したひなが相次いで落下した。駅員が段ボール箱に入れて保護していたが、人通りが多い場所のため親鳥が近づけずにいた。ひなは落下から丸一日たっていたが、補水し救助活動をしたところ、段ボール箱の中でも倒れることなく、しっかりとした姿勢を保っていたという。

 巣に戻そうとしたところ、元の巣の位置が高く、駅にある脚立では届かなかったため、近くの案内板に人工巣を設置してひなを移動。親鳥は最初、見慣れない人工巣に警戒していたものの、すぐに慣れて虫を運んでくるようになり、ひなとの再会を果たした。

 駅の改札口そばの人通りの多い通路だったため、通行者の中にはひなの撮影を楽しむ人も多く、SNSなどでも拡散されたこともあり、毎日大勢の人でにぎわっていた。

 JR東日本八王子支社の広報担当者は「人工のツバメの巣に2~3日戻ってこない日が続いたため、無事巣立ったことを確認し、人工の巣を撤去した。ひなの救護活動に関わってくださったボランティア団体の皆さんに感謝したい」と話す。

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