TOTO立川ショールーム(立川市幸町、TEL 042-537-1010)に1月8日、期間限定で「トイレ博物館」をオープンした。
2007年に創立90周年を迎えた同社。「便器メーカーとして当社のブランドはある程度確立できたという自負はあるが、社内外でトイレの歴史や知識はまだまだ浸透していない。本社(福岡県北九州市)にはTOTO歴史博物館があり、もっと幅広くさまざまな地域の方々にトイレに関心を持っていただきたいと、博物館のコレクションを各地域で展示を始めた」(同社立川エリアグループの森さん)。
同ショールームでは、明治期から現在までの代表的な便器、両国国技館でも採用されている通常の便器よりも一回り大きい「力士用便器」、女性用立ち小便器など、同館のコレクションを中心に展示。弥生時代の川屋、平安時代の樋箱(おまる)、水戸光圀の杉の葉入り小便器などのミニチュア模型の展示や、トイレの歴史もパネル展示も行う。
さらに、戦国武将である武田信玄が戦略を練る際に使用していたと言い伝えられる「御閑所」を4分の1サイズのミニチュアで再現するほか、世界のユニークなトイレ事情も併せて紹介。「特に社員が出張の際に少しずつ買いそろえた世界のトイレットペーパーは必見」(同)とも。
森さんは「トイレに関心を持っていただけるきっかけとして展示を行っているので、幅広く多くの方にご覧いただきたい。ショールームは敷居が高くて足を運びにくいという声も多いので、ぜひご家族連れで気軽にお越しいただければ」と話す。
営業時間は10時~18時。水曜定休。1月27日まで。