ショパン時代のプレイエル・ピアノ-国立楽器に入荷、試弾も可能

ショパン時代のピアノは店内に展示。試弾も可。

ショパン時代のピアノは店内に展示。試弾も可。

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 国立楽器サロン・ド・ノアン店(国立市中1、TEL042-580-3210)にショパン時代のプレイエル・ピアノが入荷し、話題を集めている。

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 プレイエル・ピアノは、1807年にイグナッツ・プレイエルが創業したプレイエル社が製造したピアノ。ピアノの詩人といわれたショパンが愛用したことで知られている。同店は、このプレイエル・ピアノを専門に扱っており、約100年以上前に製造されたものから近年製造されたものまで取り扱っている。

 今回入荷したピアノは、ショパンの没年13年後にあたる1862年に製造されたもの。このピアノの構造は、1830年~40年に製造されたショパン時代のプレイエル・ピアノの特徴をそのまま踏襲。透かし彫りの譜面台や外装などには、ブラジリアン・ローズウッドがぜいたくに使われている。鍵盤台のプレートには、イグナッツ・プレイエルの名前とともに博覧会での華々しい受賞歴などが記載されており、現在のプレイエル・ピアノに引き継がれているピアノづくりの伝統の一部を垣間見ることができる貴重な一台。

 「プレイエル・ピアノの本場フランスから入荷したが、修理や調律がほとんどされておらずオリジナルのまま。長い歴史を経て、ショパン時代のピアノがしかも弾くことができる状態で残っていること自体が素晴らしいこと。このピアノは、通常であれば博物館に展示されてもおかしくないほどの逸品」(同店の松原さん)。

 また、同店の中谷孝司社長は「このピアノは展示品や調度品としてだけ活用されるのではなく、ショパンも愛した優雅かつ繊細な音色を奏でることで、このピアノの奥にある歴史に思いをはせてほしい。そうした価値観を理解していただける人にぜひ触れていただきたい」と話す。

 営業時間は10時~19時。火曜定休。同ピアノは試弾も可能(木曜日~日曜日)。価格は要相談。

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