国立の「たい焼き」屋台、話題に-レストラン勤務から転身

常連の人も楽しみなたい焼き屋台。会話も弾む。

常連の人も楽しみなたい焼き屋台。会話も弾む。

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 昨年秋から国立近郊各所に出店している屋台のたい焼き店「たいやきや@ゆい」が、話題を集めている。

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 同店は、府中市在住の由井尚貴さんが屋台形式で出店。元レストラン勤務の由井さんは「厨房で調理をしているときはなかなかお客さんと接することがなかった。お客さんとの距離が近い場所で、食べ物に関する仕事がしたいと考えていた」という。「ある日、とあるたい焼き店に行ったとき、職人のような手さばきや作り手のこだわりを見て、たい焼き屋台を開こうと決めた」(同)。

 同店のたい焼きは、皮生地と餡の材料にこだわる。皮に使用する小麦は、群馬産と岩手産の国産小麦を使用。餡(あん)は、無農薬、無肥料の北海道産の小豆、甜菜(てんさい)を含んだみつ糖、ビートグラニュー糖、完全天日干しの純海水塩を使用。たい焼きを焼く油も圧搾法一番搾りの菜種油(非遺伝子組み換え)を使う。これらの材料を使用したたい焼きは、皮が薄く、外はパリッと中はモッチリ、あっさりとした甘味が特徴。

 屋台は曜日ごとに国立近郊の異なる場所で出店。毎日100個以上、多いときは200個のたい焼きを売るという。すでに常連も多く、毎週買いに来るという女性は「毎週屋台が来るのを楽しみにしている。いつも近所の人にもおすそ分けするために10個は買う」と話す。また別の女性は「たい焼きもおいしいけど、何よりも由井さんと週に1度お話しするのも楽しみ」とも。

 由井さんは「国立のそばに住んでいることもあり、愛着のある街でたい焼きを売りたいと思った。自分の屋台が来るのを待ってくれている人がいるから、その人のためにたい焼きを心をこめて焼きたいと思える。自分が焼くたい焼きを食べて一人でも多くの人が喜んでくれればうれしい」と話す。

 営業時間は11時~売り切れまで。月曜定休。出店場所は、火曜=古道具・レットエムイン(国立市北2)、水曜・金曜=サンガム(国分寺市光町1)、木曜=天成舎(国立市富士見台1、11時~)、カフェ玄(国立市中2、14時45分~)、土曜=あひるの家(国立市東1)。ただし、天候によって休日となる。

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