立川のNPO法人が「ニート予防を目指す」金銭基礎教育プログラム」

カードを使い、楽しみながらお金の本質を学ぶ。写真は高校でのプログラムの様子

カードを使い、楽しみながらお金の本質を学ぶ。写真は高校でのプログラムの様子

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 NPO法人「育て上げネット」(立川市高松町2 TEL042-527-6051
とGE Money(法人名=GEコンシューマー・ファイナンス、港区)は3月より、日本初の「ニート予防を目指した金銭基礎教育プログラム「Money Connection」を共同開発し、同プログラムをスタートした。

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 同プログラムは、モノの価値と自分の価値観について学ぶ「使う」編、働くこととお金について学ぶ「稼ぐ」編で構成され、それぞれ1コマ50分で実施する。高校生を対象に、一人暮らしに必要な生活費を計算したり、年齢、職業、雇用形態、月収などを設定したカードを使いながら、将来の生活をシミュレーション、ディスカッションを行うことで、楽しみながらお金の本質を学ぶ内容。これにより、高校生がより長期的な視野で、「お金」と「人生」について考え、自分の将来と真剣に向き合うきっかけを作るのが狙い。

 授業は無償で、学校からの依頼を受けて、「育て上げネット」のスタッフやGE Moneyの社員が学校に出向くほか、学校の教師が利用できるようすべての教材やマニュアルはMoney ConnectionのWebサイト(http://www.MoneyConnection.jp)からダウンロードできるようになっている。今年度は30~40校での実施を見込むほか、講師養成講座を含む教育関係者を対象としたセミナーや講演の開催なども目標にしている。

 「育て上げネット」は、2003年設立。行政・企業・地域と協同して、就労や社会参加のサポートなどを通じ、若年者の自立を支援している。ネットを通して、若者とその家族や関係者に就職情報や悩み相談などのサポートをする「ニートサポートナビ」や、就労のための基礎訓練をする「ジョブトレ」、親に働きかける「親ゼミナール」などの運営のほか、国や自治体の就労支援委託事業も数多く手がけている。

 金融サービスを手がける「GEコンシューマーファイナンス」は、1994年設立。社会貢献活動の一環として、同プログラムに取り組む。

 育て上げネット担当者は「今までのキャリア教育とは違って、必要な知識をゲーム感覚で身につけられる点が、多くの賛同を得ていると思う。今後は高校生だけでなく、専門学校生や大学生にもこのプログラムを浸透させたい。さらに、内容を中学生向きにしたものも考えていきたい」と話している。
 育て上げネット
 GE Money

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