日本ヒューレット・パッカード（千代田区）は10月1日、同社昭島事業所（昭島市拝島町）で「子どもPC組み立て教室」を開催した。

　「MADE IN TOKYO」と銘打ち同工場でパソコン、サーバーの生産を行う同社は今年、10周年を迎えた。今回はこれを記念して、市内の小学生を招きイベントを開いた。

　当日は小学生24人が参加し、約1時間程度でパソコンを組み立てた。職員のガイダンスに従ってCPUやメモリー、ハードディスクなどのPCパーツを組み立てた。メモリーをスロットに差し込む作業などはかなり力が必要だったり、ヒートタンクのネジとめも一人が抑えながら、もう一人がねじを締めるといった共同作業を行ったりする場面も。電源を入れパソコンが起動したときには、子どもたちのガッツポーズも見られ、それぞれが組み立てを楽しんだ。

　組み立て終了後には工場内部を見学。「子どもたちはパソコンの組み立て作業を見て、職員に自ら質問するなど興味津々の様子。子どもたちは『楽しかった』と話していたほか、引率の先生方からも『非常に貴重な経験になった』という感想をいただいた」（同イベント広報担当者）。

　「他社でも同様の組み立て教室を行っているメーカーもあるが、都内に工場を持つ会社はなく、イベントも有料であることが多い。今回のイベントは参加費を無料とし、組み立てたパソコンは各小学校へ寄贈することとなっている。こういったかたちで社会貢献ができうれしく思う」と同担当者は総括する。