国立のセレクトショップ「アグレアブル・ミュゼ」(国立市中2、TEL042‐577‐7353)で、4月に発売されたCD絵本「セミトーン・ラブ Semitone Love」の絵を手がけたイラストレーター、寺坂耕一さんの作品展「Semitone Love」が開催されている。
「セミトーン・ラブ Semitone Love」は、ギターデュオ「ゴンチチ」のチチ松村さんの14年ぶりとなるソロアルバム「半音生活」から生まれたCD絵本(In The Garden Records/mille books刊)。アルバム未収録バージョンを含む4曲が収録され、ゲストボーカルでアン・サリーさんも参加しているほか、曲間にはSE(サウンドエフェクト)も挿入され、「じっくりと見て、読んで、聴いて感じる1冊に仕上がっている」(担当者)という。価格は1,575円。
絵を担当した寺坂さんは1973年生まれ。日本大学芸術学部写真学科中退後、セツ・モード・セミナーを卒業。広告、書籍の挿画のみならず、CDジャケット、ステーショナリー雑貨、Tシャツ、サイトデザインなど幅広いジャンルで活動している。今回の仕事の依頼を受けた寺坂さんは「普段は色を使った可愛いタッチでと依頼される事が多いが、今回の依頼は絵本なのに線画の甘すぎない作風でとお話を頂いたことがチチさんらしい。作品展では、印刷されたものとは違う原画の良さを見てほしい」と話している。
「アグレアブル・ミュゼ」は国内外から取り寄せた商品を扱うセレクトショップ。店内にはカフェも併設されている。同店オーナーの中野さんは作品展開催にあたり「何となく選んで、何となく出した脱力感がお店の雰囲気に合っていて、作品展を企画した。まさに自然の力で世に出た絵本は小さい子どもから大人まで、心に届きますね」と話している。
作品点数は原画14点、書き下ろし7点計21点。会期は7月6日~7月17日(7月11日と12日は休み)。入場無料。8月から名古屋でも開催を予定している。