武蔵野美大近くに点在する「スタジオ」を公開-作品発表やイベントも

未来工房彫刻棟アトリエの普段の様子。大きなスペースを複数でシェアするというより、部屋が個別に分かれているのが特長。内装の変更は自由。広さは平均33平米。天井高3~5メートル。

未来工房彫刻棟アトリエの普段の様子。大きなスペースを複数でシェアするというより、部屋が個別に分かれているのが特長。内装の変更は自由。広さは平均33平米。天井高3~5メートル。

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 武蔵野美術大学(小平市小川町)近くのスタジオで現在、オープンスタジオが開催されている。

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 武蔵野美術大学の周辺には、在学生や卒業生らがスタジオとして使うスペースが点在しているが、特に小平市小川町の青梅街道から西武拝島線に南北に延びる300メートルほどの私道に沿っては10棟ほどの大小のプレハブがスタジオとして軒を並べている。同イベントはこのエリアで開催されえいるもので、今回で4回目。

 「2001年に未来工房ができ、その後徐々に数が増えた。ミルク倉庫などは、一つのスペースを複数で共有するが、未来工房、彫刻棟は完全に部屋が分かれており、部屋ごとに全く使い方や雰囲気が異なる。それぞれ持ち合わせている道具や設備などが多様なので、技術的な協力をする上ではたいへん好都合。ものづくりのアプローチの違いもあることから、職人やアーティスト同士が刺激しあう空間ができている」(担当のてらだかおさん)。

 10月31日、11月1日、7日・8日の4日間は、これらのスタジオを公開するほか、絵画や彫刻・版画、ギター制作・人形制作・骨格標本制作・博物画・鍛治(かじ)・北欧家具のリペアなど、16室23人が作品を発表する。そのほか、図鑑画を手がけながら動物園に勤務する松本晶さんが頭骨談議を繰り広げる「頭骨カフェ」、人形作家吉川潔さんによるコルク粘土によるキーホルダーづくりを楽しむ「コルク粘土でキーホルダーを作ろう!」、108の西恵介さんが制作したギターの演奏に合わせて、足で踏んで版画を作る「足で踏んでする木版リトグラフ」など多様なイベントを用意する。

 「すでに前半は終了したが、多くの方に足を運んでいただいた。このイベントを通じて工房ごとに生み出されるものの違いや工房の様子、技術の違いなどを体感していただければ」。

 開催時間は11時~20時。なお、「頭骨カフェ」=8日15時~16時、「コルク粘土でキーホルダーを作ろう!」=7日・8日11時~20時(参加費=300円)、「足で踏んでする木版リトグラフ」=8日15時~。

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